RS Web 学園通信
立命館大学 | Infostudents
 
経済学研究科 
中川賢司 さん
文学部 日本史学専攻
木立雅朗 教授
キャノピー(BKC)
「翔」バックナンバー
#1 エクステンションセンター 阿部田高光 さん
#2 インターンシップ 山下恭平 さん
#3 CLA講座 朝倉さやか さん
#4 海外留学プログラム 笠間絹子 さん
#6 立命館孔子学院 森 靜香 さん
#7 ベンチャービジネス支援 佐藤良太 さん
#8 教職支援センター 竹内久代 さん
RS Webアンケート

この「翔」のページでは、立命館大学が提供する様々なプログラムを紹介し、あなたのさらなる飛躍を応援します。
第5回目の今回ご紹介するのは、「ボランティアセンター」です。

立命館大学には伝統的に高いボランティア精神が根付いています。古くは1948年(昭和23年)に起きた福井大震災で学生が災害復興に取り組み、1995年に発生した阪神大震災においても多くの学生がボランティアとして被災地に入りました[リンク→RS Webバックナンバー]。このような学生の自発的な活動を応援するため、ボランティア活動支援の拠点として2004年、衣笠キャンパスに立命館大学ボランティアセンターが発足しました。また2006年にはBKCにもボランティアセンター[リンク→RS Webバックナンバー]が開設されました。センターでは様々なボランティアプログラムや情報を用意し、初心者でも気軽にボランティアに取り組めるきっかけ作りをしています。

ボランティアセンターの事業内容

立命館大学ボランティアセンターの特徴は、「学びと成長」をキーワードにボランティアを教学プログラムとして導入していることです。以下の2つの特徴的なプログラムは、文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)にも採択されています[リンク→RS Webバックナンバー]

地域活性化ボランティアプログラム

ボランティアコーディネーター養成プログラム

「ボランティアをしてみたいけど、何をしたらいいのかわからない」実はそう思っている人が大半なのではないでしょうか。ボランティアセンターでは来室した学生の相談を受け、その人の潜在能力を充分に発揮できるよう、その人にあったボランティア活動を紹介します。また、ボランティアは主体性が大切なので斡旋はしていません。
ボランティアセンターには学生コーディネーターもいるので、気軽に相談しやすい環境になっています。ボランティアに少しでも興味のある方は、一度のぞいてみましょう!

Interview
今回は2005年度ボランティアコーディネーター養成プログラムを受講し、2006年度からボランティアセンターの学生コーディネーターとして活躍する奥優子さん(産業社会学部4回生)にお話を伺いました。

ボランティア活動での苦悩を講座受講で解決

いつからボランティアを始めたのですか?

ボランティアを始めたのは大学に入学してからです。元々ボランティアに興味があり、特に不登校の子どもたちと関わりたいという思いがありました。そこで別室登校の生徒に関わるボランティアや、単位制高校でのボランティア、そして児童相談所のフリースペースでのボランティアなどに挑戦してきました。

3回生でボランティアコーディネーター養成プログラムを受講。そのきっかけは?

別室登校ボランティアを続ける中で、ボランティアと教員の連携や役割分担ができていないなどの大きな壁にぶつかってしまいました。学校という場はまだボランティアの受け入れが進んでおらず、ボランティアする側も受け入れ側も手探りの状態でした。その葛藤の中で「なぜ私はボランティアをしているのか」「ボランティアは必要なのか、その意義は何なのか」と私の中で様々な問題意識が芽生え、それを解決したいと思ったのが受講の動機です。

自分らしく接し、社会の多様性を気づかせる

ボランティアコーディネーター養成プログラムの授業はいかがでしたか?

授業では前期にボランティアの基礎知識をつけ、夏に行うインターンシップ先を決めることが中心でした。一方的に教わるだけではなく、自分たちで考え、討論する時間が多く設けられていたので、その中で自らの問題意識を明確にできるよい機会でしたね。夏休みには単位制高校での12日間のボランティアインターンシップを経験。後期はインターンシップの振り返りとまとめ、修了論文の作成を行いました。いろいろな興味関心を持った人たちと共に学ぶ場なので、環境や国際協力など他分野のボランティアのことも知ることができ、視野が広がりました。

インターンシップでは生徒の話し相手や相談相手、文化祭準備の手伝い、ボランティア通信の編集、進路選択に関する講演、ボランティア研修の企画などを行いました。期間中はとても楽しくやりがいがあり、毎日行きたくてしようがなかったです。受け入れ先は教員とボランティア、そしてボランティアコーディネーターとの連携がしっかりとしており、新たな学校ボランティアの可能性を感じることができました。

実践 ⇒ 検証 ⇒ さらなる実践へ

学生コーディネーターになられた理由を教えてください

昨年度の養成プログラムで学んだことを実践の場で生かしたいと思ったからです。主な仕事の内容は、ボランティアに興味のある学生の相談にのることや、ボランティアのきっかけ作りとなるイベントの企画運営です。学生の視点から相談にのったり企画を立てたりしています。学部での学び・ゼミ・ボランティア活動・養成プログラムなど私が大学時代に取り組んだことは全てリンクしています。そして、これらの知識や経験を学生コーディネーターの活動の中で生かし、実践を行っています。

来春卒業ですが、卒業後の進路は?

学部での学びやボランティア活動などの経験から、福祉の現場で働きたいという思いが強くあり、卒業後は、職員の考えや理念に共感した聴覚障害者の施設で働く予定です。今まで不登校の生徒たちに対して自分らしい生き生きとした暮らしを送ってほしいと支援してきましたが、それは聴覚障害者でも同じことだと思ったからです。働きながらボランティア活動も継続していきたいですね。

最後に在校生へのメッセージをお願いします

立命館大学ではボランティアセンターが学内にあり、ボランティアを始めるきっかけとしては最高の環境です。しかもセンターではボランティア活動中の悩み相談にものってくれるので心強いですね。ボランティアについては、一方的な自己犠牲などの先入観もありますが、そんなことはありません。人と人との心のつながり、自己成長、新たな出会い、社会経験など、ボランティアだからできること・得られることはたくさんあります。ぜひ一度チャレンジしてみてください!

→立命館大学ボランティアセンターHP

学而館1F
平日10時〜18時 開室

セントラルアーク2F
平日10時〜18時 開室

取材・文 大西 藍(産業社会学部3回生)
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