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立命館大学 | Infostudents
 
経済学研究科
中川賢司 さん
ボランティアセンター
奥 優子さん
文学部 日本史学専攻
木立雅朗 教授
「礎」バックナンバー
#1 ボランティアセンターBKC
#4 京都府立堂本印象美術館
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立命館大学の学生に役立つ施設を紹介するコーナー「礎」。今回は、びわこ・くさつキャンパス(BKC)の新しい顔となったキャノピーを紹介します。

2006年9月に竣工を迎えたBKCキャンパスインフォメーションセンター「キャノピー(canopy)」。英語で天蓋を意味するこの建物、夏休み明けにBKCに来て驚いた人も多いのではないでしょうか?バス停だけでなく、地域と立命館大学をつなぐBKCの新しい顔としての役割が期待されています。今回はBKCキャンパス事務課の小河英明さんに、キャノピーの誕生秘話をうかがってきました。

キャノピー誕生の背景

BKCが開学した1994年には理工学部しかなく、学生数もおよそ5千人でした。それが今では、4学部に約1万7千人の学生が集まるキャンパスにまで発展。それに伴ってバス利用者の数が大幅に増加したため、以前の馬蹄形のバス停では乗降しにくく、一度に多くのバスが停められないなどの問題が出てきました。

また、学外からBKCに来られる方の中には、建物の名前を耳にしてもどこにあるのかが分からず、迷う方もおられます。BKCの広さは61万平方メートル。甲子園球場16個分に匹敵する広大なキャンパスに35もの建物があります。車で来られた場合は正門近くの受付で場所の案内もできるのですが、バスやタクシーで来られた方には降りてから目的の場所までの案内ができませんでした。そういった方に不自由な思いをさせないようにするため、インフォメーションセンター「キャノピー」を設立しました。バス停の機能改善とキャンパス案内がキャノピーの大きな役割です。

地域にやさしいキャンパスを目指して

BKCは地域の方々の理解があって成り立っているキャンパスです。衣笠キャンパスのある京都市には数多くの大学がありますが、草津市にある大学のキャンパスはBKCだけです。草津市の人口がおよそ12万人なのに対し、BKCに通う学生は約1万7千人。草津市における昼間人口の若年層の6割以上をBKCに通う学生で占めています。つまり、市内を歩いている20歳前後の若者の多くが立命館大学の学生です。またBKC開学にあたっては、地元の滋賀県・草津市と互いに協力して開学に至ったという背景もあります。このようにBKCは地域に支えられ成り立っています。そのため、お世話になっている地域に学びを還元するのも大学として重要なことです。

地域の方の中には、立命館大学に講義を受けに来られる方も多くおられます。例えば草津市や草津市教育委員会と共同で主催している「立命館びわこ講座」はおよそ160名の方が受講されています。今年は「2007年問題を考える」をテーマに、9月と10月の毎週土曜日に講義を行っています[リンク→立命館びわこ講座]
先日は、滋賀県の主催で養老孟司さんの講演会をプリズムホールで行ったのですが、900名もの方が来られ、会場が満席になるほどでした。他にもTOEFL®やTOEIC®など様々な資格試験の会場となり、皆さんが思っている以上に学外から大勢の方が来校されています。

他にも、エポック立命21でのランチや大学見学などで大勢の方々がBKCに来られます。一方で、学生のクラブやサークルも地域のお祭りなどにたくさん参加しています。そうしたイベントや活動を通して、立命館大学をもっと地域の方に知っていただきたいと思います。キャノピーには、地域に開かれたキャンパスの顔としての役割を期待しています。

学生生活を支える縁の下の力持ち

キャノピーには他にも、学内の清掃や駐輪場などの警備、学園祭の備品の手配などでお世話になっているクレオテックの拠点があります。建物の使用が始まってからあまり時間が経っていないので、まだ殺風景に見えるかもしれませんが、ちょっとした待合や教科書販売、学生の取り組みを紹介する掲示板を置くなど活用方法をこれから工夫していきたいですね。学生交流施設や教室のように学生の皆さんに直接関係する場所ではありませんが、皆さんの大学生活を下支えする施設の1つだと感じてもらえればと思います。

びわこ・くさつキャンパス
路線バス停留所横
開館時間:午前 9時00分→午後5時30分
休館日:土・日・祝日
取材・文 山元裕介(経営学部2回生)
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