RS Web 学園通信
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文学研究科
石川ちひろさん
教職支援センター
竹内久代 さん
立命館大学スポーツ・健康産業研究センター・センター長
理工学部 ロボティクス学科
牧川方昭教授
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#2 理工学研究科 並河祥司 さん
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#4 社会学研究科 池田さおり さん
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#6 政策科学研究科 藤井えりの さん
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#8 文学研究科 石川ちひろ さん
RS Webアンケート
情報理工学部 情報システム学科3回生 野口尚吾さん
2006年 高田秀志助教授研究室

高校時代、進路について考えている時、世間ではITが注目されていました。私自身特にIT分野に詳しいわけではなかったのですが、当時注目されていたこの分野に興味を持ち、これからやってくる情報化社会の波に乗りたいと思い、この情報理工学部を志望しました。

入学前はプログラミングについての知識が全くなく、はじめはなにも分かりませんでしたが、入学後にプログラミングにはいくつか種類があるということを知り、授業でC言語について学び、その後は独学でJava、PHP、Rubyなどについて学習しています。プログラミング言語の文法を覚えたら、あとはやり方次第なんです。そのプログラミング言語を実際に使ってみる「プログラミング演習」が面白かったので、特に印象に残っています。

2回生からは、C言語を習うというよりは、C言語を使って何かを作るという、応用分野を中心に学んでいきました。基礎演習のクラスで、前期はデータベースのアクセス方法を実践から学び、後期からはグループワークでコンパイラー製作を行いました。コンパイラーとは、C言語という人間が分かるように作られた言語を、機械が読めるように、機械語に変換するプログラムです。1回生では、このコンパイラーというプログラムを使ってプログラミングを実行していました。そのコンパイラーの構造を知るために、実際に作ってみるというものが後期の演習内容でした。あらかじめコンパイラーの仕組みについては学んでいたので、頭では理解していたのですが、実際に作ってみると簡単ではありませんでした。そのため、提出期限いっぱいまで悩んで制作しました。でもそのお陰で、しっかりと理解することができましたし、技術も身につきました。

他には独学で、ウェブサイトにあるゲームサンプルを改造したりして、楽しみながら学んだりもしました。他の人が書いたコードを見るのは、とても参考になりましたね。また、夏休みには3週間ロサンゼルスでの短期留学を経験し、勉強以外にも様々なことに挑戦しました。

3回生の6月には、ベンチャー企業でのインターンシップに参加しました。インターンシップ先での仕事の1つに求人サイトの構築がありました。今まで大学で学んできたことを活かせる絶好の機会でしたが、一方で自分の作ったものが、多くの人の目に触れるという責任の大きさも感じました。このインターンシップを通じ、新しい人脈も作れ、とても良い経験になりました。

授業では、経済産業省の支援で行われた、ETSSという組み込みシステムプログラミングについての講座が興味深かったです。内容としては携帯電話などを動かしているプログラムの書き方などの初級講座で、これも実践に近い形で学べました。実際に社会で使われている身近な機械のプログラムを学べたので、とても勉強になりましたし、自分の力を存分に試すこともできました。

7月に私は高田秀志助教授の協調メディア研究室に入りました。この研究室では今までにない新しい研究をしており、その研究内容にも興味があり選択しました。この研究室では、「教育チーム」と「街角メモリチーム」の2チームに分かれて研究をしています。「教育チーム」では、小学生がみんなで一緒に学べる環境を支援するシステム作りを研究しています。研究例としては、複数のパソコンで、同じ画面が同時に動き、皆で情報を共有しながら学べるシステム作りがあげられます。そして、私が所属している「街角メモリチーム」では情報を集め、多くの人に共有してもらうシステムを作る研究をしています。普段、多くの人が新聞などの紙媒体を通して情報を得たり、外で他人の会話を聞いたりすることで得た情報を、友達にメールしたりしますよね。例えばその情報が、「びわ湖で花火大会があるんだって」というものだとします。その情報のうち「びわ湖花火大会」だけを取り上げ、そのように取り上げた情報を多くの所から集め、共有してもらうことにより、より多くの人が「びわ湖花火大会」についての情報を得ることができます。今ではインターネットなどの検索システムで情報を得ることが主流になっていますが、街角で交わされた会話や、広告記事を見て得た身近な情報を集めて、皆に配信することが出来たら、より便利になると思います。私が街角メモリチームを選んだ理由は、この研究が今までにない新しいものだからです。情報をどう扱っていくか、まさに今問われている問題に理系の分野から向き合える研究だと思っています。

まだ研究が始まったばかりなので、現状としては内容をつめている段階で、どういう情報をどの部分だけとってくるか、他人のメールを拝借するのは不可能・・・など、問題点が山積みの状態です。まだまだ製作の段階には至っていなのですが、2年後ぐらいには学内に設置して模擬実験ができるくらいにまで固められたらいいなと思っています。この研究室には先輩がいないので自分達が1から作り上げていかなくてはならず、大変ですが、その分やりがいがあります。また、高田先生がとても柔軟に指導して下さるので自由に研究でき、学生もモチベーションが高い人ばかりが集まっているため、とても良い環境で研究ができています。

この研究がもっと具体化して活用できるようになったら、街全体に設置し、情報の流通がうまくできるようになればと思います。情報を作ることがメインだった昔と違い、今はその溢れている情報の扱い方が問題視されています。いかにして必要な情報を「探す」か、そして「作る」かが新しい情報の流通の在り方です。この研究は、すぐに出来上がるものではないので、大学院に進んで研究を続けていきたいと考えています。

将来の夢として、情報理工学部イコールプログラマーとは考えていないので、様々な可能性を見据えながら学んでいきたいです。また、大学の中だけで動くのではなく、積極的に外へ飛び出して、色んなことを知り、経験したいと思っています。私はこれからも新しいことにどんどんチャレンジしていくつもりです。

卒業研究が完成するまで―野口さんの場合

回生 授業スタイルと研究方法キーワード
1回生 初めてのプログラミング、C言語から学び始める。独学で、他の言語にも触れ、知識をつける。
キーワード ex) C言語
…etc.
2回生 基礎演習のグループワークで実践面に力をつける。また、大学の講義以外でも独自の学問に取り組む。夏には海外短期留学など、積極的に活動する。
キーワード ex) 基礎演習でのグループワーク
コンパイラー製作
短期留学
JAVA
…etc.
3回生 インターンシップに挑戦。責任ある仕事を経験し、自分の可能性に自信を持つ。
研究室に入り、今までにない新しい分野の研究に意欲を燃やす。
キーワード ex) インターンシップ  
ETSS
協調メディアシステム研究室
情報の流通
PHP
Ruby
…etc.

研究成功の秘訣
―よりハイレベルな卒業研究のために

 

高田秀志 助教授

私の研究室では、コンピュータやネットワークを介した、人間同士のコミュニケーションスタイルや、グループでの活動などを支援するシステム について研究を行っています。ターゲットは大きく2つあり、1つは小学生や子ども向けの学習環境の提供です。コンピュータを使用する学習方法では、コンピュータに向かうだけになりがちなため、アイデアや人のひらめきを共有したり、また作品が共有できるような環境を作ることを目指しています。もう1つは、携帯電話や個人の端末を用いたコミュニケーション支援の方法です。こちらもまた、携帯電話などを使う場合、自分やメールの相手といった狭い世界に閉じこもりがちです。そこで、もっと人間のコミュニケーション手段としてふさわしい形を目指したシステム の構築について研究しています。

研究室での野口君の印象は、明るく積極的で、また成績もとても優秀です。そのため、リーダーシップをとっていってもらいたいと思っています。一方で、まだ3回生だということもあり、「研究とはどういうものであるか」という戸惑いも見られるように感じます。

研究は誰も知らないこと、やっていないことを見つけ、新しい道を切り開くことが求められます。野口君も今は、その立ち上げ段階にいると言えます。

卒業研究は、答えがなく、教員も答えを知らないことを研究していくことになるので、「本当に正しいのか」ということについて常に意識を持って考える必要があります。また、教員と相談して課題設定をしっかり行い、卒業研究を通してある程度の成功体験を得ることが、今後大学院への進学や社会へ出る時に役立つと思います。そのために必要なことは、まず視野を広くすること。そして、学会などで人の研究を聞くなど絶えずアンテナをはり、外部の刺激を得ることが大切だと思います。

在学生のみなさんには、自分の興味があることを発見し、120 %ぐらいの高い目標を設定して、自分の力を伸ばす努力をしてほしいですね。また立命館の限られた世界だけに留まらず、もっと外にも目を向け、常に上を目指してもらいたいと思います。

取材・文 北村麻美(経営学部4回生)
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