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国際平和博物館会議とはどんな会議なの?

10月6日(月)〜10日(金)にわたり、立命館大学・国際平和ミュージアム、京都造形芸術大学、広島平和記念資料館を舞台にして行われた第6回国際平和博物館会議(共催/立命館大学・国際平和ミュージアム、京都造形芸術大学、広島平和記念資料館、東北芸術工科大学、立命館アジア太平洋大学)。この会議では、世界31ヵ国の平和博物館関係者、平和研究者が集まり、人間の能力を豊かに開花させることを阻む問題を解決するために、平和博物館がどう貢献できるかというテーマで様々な展示や講演、分科会が行われました。

立命館大学国際平和ミュージアムのロビーでは、地雷や核兵器、過去の戦争犯罪をテーマにしたパネル展示の他、2007年4月に銃撃され亡くなった前長崎市長伊藤一長氏に関する展示も行われました。伊藤氏が銃撃時に着用しておられた衣服や所持品、2発の弾痕が残る背広や、血痕がついたワイシャツ、ネクタイやペンなどの遺品や、その他にも、伊藤氏が進めてこられた市長としての核廃絶運動や平和学習の足跡を紹介するパネルも展示されました。伊藤前市長の遺品展示は、11月3日(月・祝)まで行われていますので、是非この機会に足を運んでみてください。

国際平和博物館会議の講演会、分科会の内容について、ダイジェストで紹介します。

 

10月6日(月)

開会式、基調講演・記念講演、分科会

開会式で、国際平和博物館会議の組織委員長である国際平和ミュージアム・名誉館長安斎育郎氏が開催の趣旨を述べた後、英国ブラッドフォード大学の名誉客員講師であるピーター・ヴァンデン・デュンゲン氏による平和博物館の役割についての基調講演、元内閣官房長官の野中廣務氏による「平和のための博物館に対する私の期待」についての記念講演、分科会が行われました。

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10月7日(火)

記念講演「平和博物館とピース・リテラシー」

国際平和ミュージアム・名誉館長安斎育郎氏ならびに国連事務総長軍縮問題顧問ケイト・デュース氏により、ピース・リテラシーについて様々な角度から考える記念講演と対談を行いました。

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10月8日(水)

記念講演「地雷除去に挑む〜豊かで平和な大地への復興〜」

地雷除去製品の開発を行う山梨日立建機の開発エンジニアであり、同社代表取締役社長の雨宮清氏による記念講演を行いました。

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記念シンポジウム 「過去の克服と和解の空間としての平和博物館」

国際関係学部の君島東彦教授が全体の進行役を務め、世界の平和博物館が人々の「和解」構築のために何ができるかについて、国内外から平和活動に従事する専門家、活動家、学者らが一堂に会し議論を重ねました。

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第6回国際平和博物館会議は終了しましたが、国際平和ミュージアムでは1年を通して様々な企画や展示を行っています。現在行われている企画展示は「世界報道写真展2008」。この地球上で起こっているあらゆるニュースを撮影した写真を通して、世界の様々な側面を知り、社会のあり方や平和とは何かを考えるきっかけにしてもらうものです。
この写真展は10月21日(火)から11月16日(日)までの間、国際平和ミュージアムの中野記念ホールで開催。今、世界で何が起こっているかを知る良い機会になるこの写真展にぜひ足を運んでみてください。あなたのその目で世界を見つめよう。

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