イマリツ #3 2009/7/21
キャンパスで見つけたご当地自慢 知ることで広がる自分の世界

[イントロ]立命館は日本全国から学生が集まっている

みなさんは、立命館大学に「どこから」「どのくらい」の人が来て学んでいるのかを知っていますか?
都道府県別に在籍者数をデータで表してみました。

[分析]
グラフを見ると、関西圏から来ている人が大多数! その一方で、半数が東北・関東・中部・九州地方などの出身者となっています。データから見ても、様々な地域から集まっていることがわかりますね。これは立命館の大きな特徴なんです。

 

在籍者数 都道府県ランキング

2009年4月現在
順位 都道府県 人数 10位 三重県 738 20位 石川県 348 30位 鹿児島県 185 40位 島根県 93
1位 京都府 6324 11位 静岡県 700 21位 長野県 334 31位 茨城県 183 41位 沖縄県 80
2位 大阪府 5445 12位 岐阜県 699 22位 熊本県 267 32位 長崎県 175 42位 山梨県 78
3位 兵庫県 2340 13位 岡山県 534 23位 徳島県 264 33位 新潟県 169 43位 福島県 72
4位 愛知県 2136 14位 愛媛県 440 24位 富山県 261 34位 佐賀県 166 44位 山形県 66
5位 滋賀県 1938 15位 香川県 405 25位 神奈川県 244 35位 群馬県 156 45位 秋田県 51
6位 福岡県 1162 16位 山口県 398 26位 高知県 236 36位 宮城県 151 46位 青森県 45
7位 奈良県 996 17位 和歌山県 386 27位 千葉県 214 37位 鳥取県 142 47位 岩手県 44
8位 広島県 946 18位 東京都 359 28位 大分県 210 38位 宮崎県 119 48位 その他 1383
9位 北海道 899 19位 福井県 355 29位 埼玉県 206 39位 栃木県 97 49位 合計 33239
※都道府県別在籍者数は出身校をもとに集計しています。その他は、大検合格者、留学生等です。

[インタビュー]地方から立命館へ 地元から立命館へ それぞれが立命館を選んだ理由を聞きました!

地方から進学した人、地元から進学した人・・それぞれ立命館大学に来たきっかけも目標も様々ですが、
ここに来たからこそ出会えたもの、かけがえのない人たち。
今回は衣笠・BKCで学ぶ4人の学生にインタビュー!
日々、学んでいる中で気づいたこと、京都・滋賀で大学生活を送る魅力についてお話を伺いました。
 
福岡県出身
吉丸千尋さん
(映像学部3回生)
オープンキャンパススタッフ

Q:吉丸さんが地元を離れて立命館大学に進学したきっかけを教えてください。

 高校で見た大学案内で立命館大学に映像学部が出来る事を知り、興味を持ちました。もともとプロモーションビデオなどを見るのが好きで映像の分野に興味があったので、「ここで学んでみたい」と思いました。高校生の時は、「自分が何をしたいのか」というのがはっきり分からなかったのですが、少しでも興味があることについて学びたいという思いがありました。
 また、兄と姉が立命館大学に通っていましたし、興味を持っている友人もいたので、身近に感じていたというのもあります。

Q:実際に京都に来て感じたことはありますか?

 まず、「京都っていいな」と思いました。やはり、京都は文化的に豊かな街だなと思います。歴史的建造物が街中にありますし、地元の町に比べると、カルチャースクールなんかも多くて、興味をもてるものに出会える機会も多いと思います。
 あとは、撮影所などがある京都で学べるので、環境にはとても恵まれていると実感しています。

Q:立命館大学には、全国様々な地域から来て学んでいる学生がいますが、キャンパスの中で他の地域の学生と出会う事によって感じることはありますか?

 私の周りにも地方出身の友人がたくさんいますが、その友人との出会いがきっかけで、それまで興味がなかった地域にも興味を持つようになりました。地方出身の友人が帰郷した際の話しや、名物、名産を知ると、実際に行ってみたいなと思います。
また、方言などの違いも面白いですね。それまで当たり前だと思っていた言葉や風習、習慣が、他の地域の友人には不思議なことだったり、反対に初めて聞く方言や習慣にびっくりしたりと、発見が多いです。
 京都に来たからこそ出会えた人やもの、体験できた事が多く、たくさんの刺激を受けています。

 
青森県出身
佐藤 伸さん
(理工学部環境システム工学科2回生)
京都学生祭典実行委員

Q:佐藤さんが地元を離れて立命館大学に進学したきっかけを教えてください。

 もともと卒業生の倉木麻衣さんのファンだったこと、京都で学びたかったことが、立命館大学を知ったきっかけでした。ずっと興味のあった「環境」について学んでいきたいと思っていたので、理工学部のキャンパスが滋賀にあると知り、残念に思ったこともありましたが、進学のきっかけのひとつだった「MOTTAINAI共生学」はここじゃないと学べないカリキュラムですし、様々なものを得ることができました。琵琶湖について研究し、APU留学生と一緒に環境問題について意見交換やプレゼンをしたりする中でグローバルな視点やコミュニケーション能力、言語力の必要性を感じています。

Q:実際に滋賀に来て感じたことはありますか?

 滋賀は地元と似ている所があるので、あまり違うと感じた部分はなかったのですが、関西に来たという事や関西弁のインパクトは強烈でした。最初は何を話しているのか分からなかったです。でも今ではすっかり慣れて、実家に帰るのがおっくうなくらいここでの生活が楽しいです。ちなみに、青森までは新幹線で6時間かかります。去年は青春18切符を使って帰ったのですが仙台の友人に泊めてもらい、辿りつくまでに、結局、丸2日かかりました。

Q:立命館大学には、全国様々な地域から来て学んでいる学生がいますが、キャンパスの中で他の地域の学生と出会う事によって感じることはありますか?

 立命館大学には色んな人がいるので人間観察していると面白いですよ。関西の方がノリが良くて、みんな積極的ですよね。自分には合っていると思いますし、居心地がいいですね。大学内だけでなく、他大学にも友人が増えました。私は1回生から京都学生祭典の実行委員に関わっているのですが、みんなで協力して一つのことを作り上げる経験はとても貴重です。これからも様々な人と関わり、学生生活を充実させていきたいと思います。

 
京都府出身
市野辰弥さん
(文学部3回生)
洛中洛外研究会

Q:地元にある立命館大学に進学された理由を教えて下さい。

 私は日本史に興味があったのですが、立命館大学は歴史という学問に積極的にアプローチしていることを知り、入学したら面白いだろうなと思ったのが進学を決めた大きな理由です。
 また、実際に入学してから、入学前に抱いていた「歴史や伝統がある」というイメージだけではなく、「何事にも真剣に取り組む大学」という、新たな一面も学生生活を通じて見つけることができました。
 3回生となった今、学生生活を振り返りながら、改めて立命館大学に入って良かったなと感じています。

Q:市野さんからみた京都の魅力とはなんですか?

 京都といえば、「観光地」というイメージがありますが、京都で生まれ育った私にとっての京都の魅力は、歴史と現代の融合が織りなす街並みです。オフィスビルが立ち並ぶ烏丸通りも、一歩中へ入れば古い街並みが今も残っています。このように、平安時代から続く1200年の歴史だけでなく、駅ビルなど近代的建築物が共存するといった、様々な側面を持っている点が私の感じる魅力であり「京都らしさ」だと思います。

Q:立命館大学には、全国様々な地域から来て学んでいる学生がいますが、キャンパスの中で他の地域の学生と出会う事によって感じることはありますか?

 大学に入学してから、南は鹿児島県から北は北海道まで、多くの友人ができました。地方出身の友人との交流は驚きと発見の連続です。関西では、「話にはオチを付ける」は、もう暗黙の了解ですが、山形出身の友人には最初、とても驚かれました。地方出身の友人との出会いをきっかけに、当たり前だと思っていることが当たり前ではないことを日々、実感しています。そして、今年の夏は友人の地元である山形県に行く予定です。山形出身の友人がいなかったら、東北に行くことはなかったのではないかと思うこともあります。だからこそ、大学における地方出身の友人との出会いは、自分の世界観を広げる良い機会になっています。

取材・文/東田悠希(政策科学部3回生)
 
 
滋賀県出身
奥村友美子さん
(経営学部4回生)
ラクロス部所属

Q:地元にある立命館大学に進学された理由を教えて下さい。

 自宅から近かったことも魅力でしたが、決定的だったのはオープンキャンパスでした。進路を決める時、最初は他県の大学に進学しようと考えていました。でも、オープンキャンパスで立命館大学へ行き、自分が想像していた以上にたくさんの人がいて、色々な学部があることに衝撃を受けました。私は商業高校出身なので、会社の仕組みや会計について勉強していたのですが、できあがった商品が、どう社会で動いていくのかにも興味がありました。

 オープンキャンパスにいた学生スタッフの方にもアドバイスを頂き、ここなら自分が勉強したいことも学べそうだと感じたので進学を決め、今はゼミでサービス・マーケティングについて学んでいます。

Q:奥村さんからみた滋賀や地域の魅力とはなんですか?

 地元は滋賀県ですが、あまり南草津に来る機会がなかったので、進学するまで南草津周辺や立命館大学の事を知りませんでした。大学一つで、こんなに地域が活性化することには驚きです。

 滋賀は人もそこに流れている空気ものんびりとしているイメージがあります。おだやかな県だと思いますね。また自然の多さも魅力的だと思います。

 私は高校の時、ソフトボール部に所属していたのでスポーツは大好きなんですが、大学からは何か新しいことに挑戦したいと思い、大学から始める人が多いというラクロス部に入部しました。拠点がBKCだということも魅力でした。今は、楽しく活動に取り組んでいます。

Q:立命館大学には、全国から学生が集まっていますが、キャンパスで他の地域の学生と触れ合うことで感じることはありますか?

 「こんな考え方をしている人もいるんだなあ」と自分の価値観が増えましたね。これまで私は人に合わせていくタイプだったのですが、大学に入って、思ったことをしっかり自己主張するタイプの友人と出会って、すごく刺激を受けました。また他県から来た友人には、滋賀県の道や場所を聞かれたり、地元に持って帰るお土産の相談を受けたりします。逆に私も友人に名古屋を案内してもらったりと楽しんでいます。

 来年4月からは社会人になり初めて県外に出る事になります。いろんな世界を見て自分自身をもっともっと成長させていきたいと思っています。

[ご当地自慢]47都道府県+留学生にご当地自慢を聞きました!

知っているようであまり知らない、みんなの地元情報。誰もが知っている名物から意外と知られていない地元トリビアまで!
47都道府県から来ている学生と、世界各地から来ている留学生に「私のお国自慢!」をしてもらいました!
質問項目→→→ ①京都・滋賀に来て、地元よりも魅力を感じた点  ②キャンパスで色んな都道府県の人に出会えるよさ

編集後記

犬塚直希
「方言は国の手形」こんな表現がむかしはあったようです。取材をした学生の多くが、方言の面白さを嬉々と話し、立命館は‘'お国のサラダボウル''だと改めて気付かされました。
「国守りて賛歌あり、今夏は地元でじゃんだらりん」
三河出身の私は充実した夏休みが送れそうです。
大舘 匠
取材は相手がいるからこそできるもので、記事は掲載する場所があるからこそ、書けるものです。企画から取材までを全て学生が中心になって運営するイマリツ。
これからも、様々な人との出会いを大切にしていきます。
夏の暑さと締切にはご用心を。
木幡達也
47都道府県の各出身者を探し出すのがとても大変でした!
橋本さくら
4日間で、こんな少人数で、47都道府県全てのインタビューをとれるなんて思ってませんでした笑 協力してくれた全ての方々、ありがとうございました!そしてイマリツメンバー、お疲れ様でした!
これからもイマリツで、おもしろいけどためになる企画をたくさん考えたいです☆
東田悠希
やって良かった!できて良かった!!ご協力ありがとう!
船岡 知
今回、取材をしてみて、自分の地元について考える良いきっかけとなりました!!
軽いホームシックになりました(笑)
仲村温子
ご協力を頂いた全ての方に感謝しています。
お国自慢の取材は楽しかったので、出来上がりが楽しみです!
平永洋介
様々な地域からやってきた学生たちが、同じ場で共に学んでいるということが改めてすごいことだと感じました。あと、意外と自分の地元以外のことは知らなくて、反省させられました。
 
取材・文/犬塚直希(経済学部3回生)、大舘匠(法学部3回生)、木幡達也(経済学部3回生)、橋本さくら(文学部3回生)、東田悠希(政策科学部3回生)、船岡 知(政策科学部3回生)、仲村温子(経済学部2回生)、平永洋介(経済学部2回生)
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