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川満陽香理(かわみつ・ひかり)
経済学部2回生
ゴルフ部
川満陽香理
8月22日から24日まで開催された2007年度(第44回)「日本女子学生ゴルフ選手権」。
日本の女子学生ゴルフの最高峰ともいえるこの大会で、−15という圧倒的なスコアで
川満陽香理さん(経済学部2回生)が優勝を果たした。
今年になり、自分のゴルフに安定感が出てきたと語る川満さん。
9月27日から30日にかけて開催されたプロの大会「日本女子ゴルフオープン」への出場も果たし、
さらなる飛躍が期待される川満さんにお話を伺った。
Q

「日本女子学生ゴルフ選手権」での優勝おめでとうございます。どのような思いで試合を戦っておられたのでしょうか。

川満

「日本女子学生ゴルフ選手権」は、地方のブロック予選を勝ちあがった選手のみが出場できる大会です。昨年も出場できましたが、あまり良い成績は残せず、悔しい思いをしました。そこで昨年から部活の練習以外にも、1日2時間ほど打球練習をしたり、家でもパットの練習を行うなど、コツコツと練習を積み上げてきました。今年に入り、ようやくその成果が出てきていると思います。しかし一方で、今年に入ってからは試合数が増えたので、昨年のようにたくさん練習することは難しくなり、大会の前は少し不安も感じていました。

今年の「女子学生ゴルフ選手権」では、初日に自己ベストのスコアで2位に付けることができ、良いスタートがきれました。2日目には、スコアが−2となり、だんだんとスコアがまとまり、最終日にもまたベストスコアを出すことができ、優勝できました。私はこれまで、試合で優位に立ち「追われる」立場になったことがあまり無かったので、試合が終わるまで、「本当に優勝できるのか」、また「他の選手に抜かれないか」と、とても不安でした。しかし、ゴルフ部の監督に「どんな時でも、自分が相手だ。自分を信じて勝利への執念を持ってゴルフをしろ」とアドバイスをもらって楽になりましたね。ただ優勝が決まった瞬間も、自分が優勝したと信じられませんでした。今でも優勝したことを、まだ実感できていないというのが本当の所です。しかし、この優勝でプロの試合への出場権も獲得できましたし、「人生が少し変わった」と言えますね。

私は、アニカ・ソレンタム選手が提唱する「54ビジョン」という、すべてのホールでバーディーを取るプレースタイルがゴルフの真髄だと考え、プレーしています。すべてのホールでバーディーというのは確かに難しいとは思います。しかし不可能ではありませんので、いつか実現したいですね。私にとってゴルフは、静かにプレーをし、闘志を表にあらわさない中でも、精神的な駆け引きやしのぎあいがあるところ、また、年代のまったく違う人とも一緒にプレーできるというところが魅力だと思っています。

Q

これからの目標や抱負を教えてください。

川満

将来は、プロのゴルフプレーヤーになりたいと思っています。6月にひざを手術する際、今回の大会も近づいており、始めは迷いもありました。しかし目先の大会のことだけでなく長期的に考え、大学卒業後すぐにプロ試験に合格したいという目標があるので、手術を決意しました。9月27日から30日にかけて開催されたプロの大会「日本女子ゴルフオープン」を終えて、グリーンを狙うショットよりも、アプローチやパターといったスコアメイクの部分にプロとの差があるなと感じました。逆に課題が明確になりましたし、自分の納得するプレーができればプロのトーナメントでも通用できるようになれるかと思います。

今回優勝したことで、自分は特に意識していないのですが、周りからは「チャンピオン」として見られるようになります。かなりプレッシャーも感じると思いますが、将来 プロになれば、注目される中で試合をしていかなければならないのも事実です。ですから、注目される状況やプレッシャーも、慣れるための良い機会とプラスに考え、これからも上位を目指してがんばりたいと思います。

写真提供(プレー時):財団法人 日本ゴルフ協会
取材・文李 亘(法学部2回生)
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