この全日本卓球学生選手権大会には関西学生選手権で優勝していたことなどから、出場することができました。その他、国内の学生ランキングなども加味され、シングルスとダブルス両方でシード権を頂くことができ、2回戦から出場しました。実はこの大会に出場が決まってからは「思うように自分のプレーが築けない」状態が続いていたんです。そして不安が抜けきらないまま当日を迎えてしまいました。
特に2回戦で対戦した高森夕布選手(青山学院大学4回生)は初めて対戦する相手ということもあって、精神的につらい試合でした。卓球は、自分のプレースタイルを試合中どれだけ維持できるかが大きな勝敗のカギとなるスポーツです。相手が全くの初対戦者となれば、相手のプレースタイルをどう攻略するかに時間がかかりますし、相手は私のプレーを知っているという点でプレッシャーも加わり、自分のプレーができないなかで“なんとか勝てた"という試合でした。その後の対戦相手は他の試合で幾度か戦ったことのある顔馴染みの選手の方々だったので、自分のプレーに不安も抱えながら、勝ちたいという思いを胸に自分ペースの試合運びが出来たと思います。そしてシングルスは決勝に駒を進めることができました。
また、ダブルスはクラブの先輩である宇土弘恵さん(産業社会学部2回生)とペアを組みました。宇土さんとの練習はお互いの予定が合わず、大会が始まる直前の2日間だけ。しかし、宇土さんのことは高校生時代から知っており、互いのプレースタイルもよく知っている仲でした。調子の悪い私をも包み込んでくれる宇土さんの安定した強さに、私自身も安心して自分のプレーをすることができていたのだと思います。宇土さんのリーダーシップがなければダブルスで優勝することは出来なかったと感謝しています。このダブルスでの優勝で、気持ちが軽くなり、シングルスの決勝に気持ちを切り替えて臨むことができました。 |