「かるた」に出会えた事は、自分の人生における素晴らしい財産だと思っています。かるたを始めたのは、小学校3年生の頃に従兄弟と一緒に、かるたクラブに行ったことがきっかけでした。習い事といえば、ピアノや習字教室が一般的ですが、従兄弟ととても仲がよかったので、両親が通わせたようです。始めて約1ヶ月後に、大分県のかるた大会に出場し、初出場で初優勝。当時は「かるたが好き」というよりも、「トロフィーが貰えることが嬉しい!」という魅力に惹かれ、かるたを続けました。競技かるたは、E級からスタートし、試合を重ね勝っていく事でD、C、B、Aと級をあげていくのですが、私はかるたを始めて2年経った小学校5年生でA級を取得しました。そうして、かるたの世界にのめり込んでいったんです。
しかし中学3年生の時、ちょうどクイーン位戦の予選会を控えた数ヶ月前に、これまで勝ち続けた結果、A級選手が自分の周りにいなくなり、部活でやっていたテニスで同じ年代の友人とプレーする楽しさを知ったこともあり、かるたに面白みを感じなくなったんです。「クイーン位戦の予選で負けたら、かるたを辞める」そんな風に父と話していました。そんな私に父も「負けたら辞めれば良い。でもこの予選は出場しなさい」とこの試合を最後に辞めることを許可してくれました。ところが予選会で勝ち、東西戦でも勝利し、なんとクイーン位決定戦でも勝って、最年少でクイーン位を獲得してしまったんです。その時からは、かるたに対する考え方も変わり、「やっぱりかるたが好き。かるたは自分が最大限に輝けるもの」と再認識し、今まで続けてきました。今ではかるたは自分にとってなくてはならない存在です。
今後の目標は、2009年度も全日本大学かるた選手権で団体戦と個人戦の両部門日本一のタイトルを獲得したいと思います。そして更に自分のかるたに磨きをかけたいですね。また、学部で子どもと社会の関係について学んでいるので、ゆくゆくは子ども達にかるたを教える、指導者になりたいと思っています。今後、かるたが世の中に広まって、もっとみんなに親しんでもらえるように、今はこどもたちの手本となる負けないクイーンでいられるよう、練習に励みたいと思います。 |