輝いています、ときの人 #148 BKC野球リーグ運営委員会委員長 井戸直希(いど・なおき)さん(経営学部3回生)、副委員長 川嶋啓太(かわしま・けいた)さん(経済学部3回生)
野球を通じて地域に恩返しを !!
草津市内の各少年野球チームが参加し、初めて開催された「Ritsumeikan・Baseball・Championship」
9月21日、22日に帰帆島グラウンドで行われたこの野球大会の裏側で、
開催に向けて様々なサポート活動を行ってきたBKC野球リーグ運営委員会。
今回は委員長の井戸直希さん(経営学部3回生)と副委員長の川嶋啓太さん(経済学部3回生)に、
大会開催までの経緯や当日の様子についてお話を伺った。
(2009年10月16日掲載)
Q

まず始めに、BKC野球リーグ運営委員会についてと、「Ritsumeikan・Baseball・Championship」が開催された理由を教えて下さい。

井戸

僕たちBKC野球リーグ運営委員会は、普段、BKC野球サークルのリーグ戦の調整を行っています。また、関西の大学サークルで1位を決める大会のために、他大学の野球サークルと調整もしています。現在、BKCには19チームの野球サークルがあり、その中から集まった6人で、運営委員会は成り立っています。

川嶋

今回、開催した「Ritsumeikan・Baseball・Championship」は、草津市内の少年野球チームが参加した大きな野球大会です。僕たちBKCの野球サークルの中には、普段の練習で小学校のグラウンドを使わせてもらっているチームがたくさんあります。今回は地域にその恩返しをしたいという気持ちとBKC野球リーグのメンバー自身も、小学校から野球を続けている人が多く、野球の楽しさをもっと多くの子供たちに知ってもらいたいと思い、大会を開催することにしました。

 

 

 

Q

では、大会を開催するまでの準備や苦労したこと、印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください。

井戸

まず、今年の4月に少年野球連盟に大会の企画書を提出しました。その後、各少年野球チームへ個別にあいさつ廻りを行い、新聞社など報道各社へ大会のPRも行い、当日、たくさんの人に来ていただけるように調整をしていきました。

 

また地域との取り組みなので、草津市市長と教育委員会にも後援をお願いし、了承していただけました。報道各社へのPRの依頼はとくに大変でしたね。新聞社にも何度か足を運んだりしましたが、結局、予定が合わず、取材をしてもらうことができなくて、すごく残念でした。大会をするにあたって、他のメンバーにも最初は批判をされるかと思っていましたが、子供好きな人も多く、みんな協力してくれましたね。

川嶋

また夏休み中、参加してくれる小学校の野球チームを訪問しました。初めての大会をどんな風にやればよいのか、僕たち自身も試行錯誤をしていたので、下見をかねて、志津南小学校の5年生チームと交流をしました。みんなとてもフレンドリーですぐに仲良くなることができ、一緒に野球を楽しみましたよ。また6人の運営委員にそれぞれあだ名をつけてくれました。井戸君も面白いあだ名を付けられて盛り上がりましたね。

Q

そしていよいよ大会当日を迎えられたわけですね。その時の様子について教えてください。

井戸

大会には16チームの少年野球チームが参加しました。1日目は4チームずつ4ブロックの試合を行い、2日目に決勝リーグを行いました。大会関係者や父母の方もいれると、500人もの人が集まりましたよ。当日のメンバー6人のうち、僕と川嶋君は本部で試合全体の流れを把握し、他のメンバーもグラウンドで、それぞれ監督として参加しました。

 

また、大会2日間を合わせて、約50人のBKC野球サークルのメンバーが審判として活動してくれました。この大会に向けて、サークルのメンバーには事前に審判講習会を受けてもらった上で大会を迎えてもらいました。

川嶋

子供たちはすごく真剣に野球をしていて、白熱した試合もたくさんありました。普段見ている大学生の試合は、楽しんでやっているという印象がありましたが、小学生はとことん勝ちにこだわっていて勝負に挑み、負けたチームはすごく悔しがっていました。

 

指導者や父母の方たちも応援に熱が入り、講習を受けていたとはいえ大学生審判のジャッジが注意されることもありました。少年野球連盟や指導者の方との意見の食い違いやトラブルなど不安な面もありましたが、大きなもめ事もなく、大会も盛り上がったのでよかったと思います。今回の大会では、入賞チームにメダルを授与したのですが、今まで、メダルをもらえることがあまりなかったようで、すごく喜んでくれましたね。

Q

無事に初めての大会が終わってよかったですね。
最後に今後の活動についてとメッセージをお願いします!

井戸

今回初めて「Ritsumeikan・Baseball・Championship」を開催してみて、一からイベントを作り上げることがすごく大変だと感じました。でも、終わってからも大会に参加してくれた小学生チームのお母さんに、街で偶然、声をかけてもらったり、すごくうれしい思いをすることもありました。地域の方と、何かを一緒にするのは本当に大切なことですし、来年以降もこの大会を続けていきたいですね。次は、草津市内だけでなく、もっと広い地域の人が参加できる大会にしてみたいです。

川嶋

大会の後に参加した子供たちから「ありがとうございました」と言われた時は、やってよかったと思いました。今後も、各少年野球チームを訪問して、野球に対する礼儀や想いを少しでも伝えていけたらいいと思います。

取材・文/山本志歩(経済学部3回生)
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