輝いています、ときの人 #151 勢井海人(せい・かいと)さん (経営学部4回生)  石崎 祥之ゼミ
大庭正寛(おおば・まさひろ)さん (経済学部3回生) 金井 萬造ゼミ
滋賀の魅力をもっと多くの人に伝えたい
滋賀県商工会議所が毎年発行する「滋賀NAVI」。滋賀県の特産品や見どころを伝えている。
その「滋賀NAVI」をより見やすく面白いものにしようと今年、立命館大学の学生が制作に関わった。
県内外の人に、滋賀県の魅力を知ってもらいたいと、メンバーは県内各地の特産品を捜し求めて
1年もの間、取材や試食を行ってきた。
また10月24日(土)、25(日)には甲南PAで物産展を開催。2日間で多くの人が訪れた。
今回はメンバーを代表して勢井海人さん(経営学部4回生)と大庭正寛さん(経済学部3回生)にお話を伺った。
(2009年11月20日掲載)
 
Q

まず始めに、この取り組みをしようと思ったきっかけを教えて下さい。

勢井

もともと地域活性化に興味があり、ゼミでは観光のマーケティングを勉強していました。そんな時、担当教員の石崎先生から「プロジェクト研究」という滋賀県の地域活性をテーマに学ぶ授業があることを教えていただき、エントリーしたのがきっかけです。

大庭

私は滋賀について、あまり知らなかったのと滋賀県の観光で自分ができることが何かないかと思っていました。そんな時、プロジェクト研究の授業をあることを知り、参加をすることにしました。

 

 

 

Q

「滋賀NAVI」が発刊されるまでの経緯について教えてください。

勢井

私たちはもともと違うゼミ生で、この企画に参加したいと集まった石崎ゼミ・金井ゼミ・山田ゼミ・小沢ゼミのサービスマネジメントINSの学生8人と石崎教授、金井教授を含む計10人で去年の9月からプロジェクトをスタートしました。

 

全体のまとめ役を私が務め、あとは滋賀を複数のエリアに分けて2人ずつが分担、実際に特産品の試食をしたり、各商工会議所の方へ話を聞きに行きました。これは年末まで続き、年明け頃から「滋賀NAVI」に載せるための原稿を書きはじめました。
取材日に体調を崩したり、レスポンスがうまくいかず、締め切りまでに原稿を見てもらえなかったりと大変でしたが、今年の6月に本を発刊することができました。
できあがった本は、県内のホテルや公民館などで見ていただくことができます。

 

また、先月24日、25日には、この作業と同時並行で進めていた物産展への出展も行うことができました。自分たちが作った本が友達やたくさんの人に見てもらえたことが本当に嬉しかったですね。

大庭

私自身、滋賀県に住んでいますが、どういった特産品があるのかあまり知りませんでした。メンバーも同様で、滋賀にはまだまだ知られていない特産品があり、それをどうしたら多くの人に知ってもらえるのかということを一番に考えながら、「滋賀NAVI」を作成しました。

 

これまでも「滋賀NAVI」は発行されていたのですが、大人の目線で作られていたので、私達が調査したことをいかし、原稿をまとめる立場だった勢井さんに、学生の目線から意見を返すことを心がけました。どうすればうまく伝えられるのかを考えるのはとても大変でしたが、本ができた後、周りから「こんな面白い事を学生がやっていたのか」と感じてもらえたのは嬉しかったですね。

Q

先ほど、先月、甲南PAの物産展に出展したと言われましたが、なぜやろうと思われたのですか? また、当日どんな様子だったのかも教えてください。

勢井

今回の物産展をやることは「滋賀NAVI」を作る前から、みんなで決めていました。
本を出すだけではなく、自分達で実際に特産品を売り、お客様の生の声を聞きたかったからです。物産展では、ふな寿司味の「ふなずしパイ」や梨で作ったケチャップ「なちゃっぷ」、安曇川産のポイズンベリーで作った「アドベリー」、甲賀地区で獲れる黒影米のシフォンケーキなど、おすすめの特産品を販売しました。
当日はお昼過ぎから地域や観光客の方が大勢来てくれました。接客する中でお客様から商品に対して、様々なアドバイスをいただくこともでき、やはり直接、お客さんと接して声を聞くことは大切だと感じました。

大庭

この物産展に参加させていただくまでの間、企業の方々との話し合いや日程調整など、とても苦労しました。それでも実際に出展して学ぶことはたくさんありました。
お客様とコミュニケーションをとりながら商品を売ることで滋賀県自体のPRや地域活性にもつながるということも学びました。
店頭では単なる売り子になるのではなく、商品を知って、きちんと説明をして売るように心がけました。そうすることで、お客さんにも安心して商品を買っていただくことができたと思います。また甲賀ということで名物の忍者の格好をして売るなど工夫し、お客さんだけでなく、自分達も楽しんだ2日間でした。

Q

最後にこの活動を通して学んだこととメッセージをお願いします。

勢井

一番はこれまであまり知らなかった滋賀県についての魅力を深く知れたことですね。あと、自分はやっぱり地域活性化に興味があるのだということ改めて感じました。
何かに向かってがむしゃらに一生懸命に頑張っている時が一番輝いていると私は思います。学生の間はその気持ちを忘れずに、一生懸命になって頑張っていきたいです。

大庭

この活動を通して、多くの社会人の方と関わる機会が多かったので、「社会人の目線」が身に付きました。大学には私たちをサポートしてくれる制度が充実しているので、これからもそれを活用し、自分から動いて主体的に活動していきたいです。

取材・文/木幡達也(経済学部3回生)
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