課外自主活動で自分を磨く

Point 約750の課外自主活動団体に学生の半数以上が参加
Point 知識や技術を高めて、目標へ挑戦
Point 文武両道とチームワークで人間性を高める
Student's Voice

和太鼓は一生のパートナー

柗上祐来 さん(文学部3回生)
和太鼓ドン代表
(2008年4月1日掲載)

和太鼓をしていた母の舞台姿に憧れて、自分自身も小学校5年生から和太鼓を始めました。入学式で「和太鼓ドン」の演奏を見て、ものすごく感動したことを覚えています。入学後キャンパスの中で「和太鼓ドン」の勧誘のチラシを発見した際には「これだっ」と思い、すぐに入部しました。

最初は週一回の練習に行くだけでしたが、初めてサークルの会議に参加した時、部員一人ひとりの意見を細かく吸い上げて話し合い、総意を大事にして、深くまで考えているという印象を受けました。一つのことを決める時でも、30人弱のメンバーそれぞれの多彩な意見がぶつかり合います。全員の意見が出たところで、議論の方向性を部長がまとめます。自分の意見だけを押し付けるのではなく、他の部員の意見も聞く姿勢を大事にしているため、話し合いはいつも長時間かかりますが、全員が納得できる会議にしようとする雰囲気があります。このような団体であったからこそ、入部したての私自身も意欲的に活動に取り組むようになりました。

「和太鼓ドン」の運営の多くは依頼公演によって成り立っています。地域の方々や和太鼓に関係する方々から依頼を受けて公演を行います。また、学園祭では、自分たちが企画した演目や出し物を披露します。1年間の練習の成果を発揮する自主公演では、自分たちでホールを借りて、お客様集めにチケットを販売したり、広告を出したりして400人規模の大イベントとなります。公演は、力も入り、達成感も味わえて楽しいものです。

また別の活動として「旅」があります。楽曲の地元を訪れる旅が夏から12月にかけてあります。東北青森のねぶた祭、津軽地方の踊り、八丈島、埼玉の秩父など。今年度は初めて三宅島に行き、伝統芸能を見学しました。旅によって演目の根本に触れることができるので重要な活動です。高校までは組曲という形で、太鼓のリズム構成の組み合わせで見せるものがほとんどだったのですが、この団体に入ってから伝統文化の道を追究するといった深みを知りました。他の団体にないいいところだと思います。

サークルの活動では人と触れ合う機会がとても多いので、常に自分と向き合わされる状況にいます。活動を通じて思うことは、自分は太鼓と踊りと唄が好きだなということです。活動に対する想いを大事にしたいので、企画などの話し合いでは妥協せずに自分のアイディアを伝えたいと思い部員同士ぶつかったりしますが、結果として、気持ちが一つになります。技術の発達のみに拘らず、聞いて頂く方に自分たちの熱い想いを伝えていきたいと考えています。

卒業後も何らかの形でサークルの活動に関わっていこうと思いますし、和太鼓は一生続けていきます。


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