課外自主活動で自分を磨く

Point 約750の課外自主活動団体に学生の半数以上が参加
Point 知識や技術を高めて、目標へ挑戦
Point 文武両道とチームワークで人間性を高める
Student's Voice

練習から「本番さながら」の真剣勝負!
自信を身につけ掴んだ、念願の全国優勝

鎰谷綾子 さん(産業社会学部2回生)
重量挙部
全日本学生選抜選手権大会 女子53キロ級 優勝
(2008年7月7日掲載)

今回出場した全日本学生選抜選手権大会では、「スナッチ」という一気に頭上までバーベルを挙げる種目と、「クリーン&ジャーク」という一度肩の位置まででバーベルを持ち上げてから頭上までバーベルを挙げる種目があり、勝敗は両種目の重量のトータルで争いました。この大会は今回が5回目という比較的新しい大会なのですが、出場するためには階級別に定められている基準の重量をクリアしなければなりません。私の階級ではトータル149キロという比較的厳しい基準の重量でした。今回、同じ階級で基準の重量をクリアできた選手は3人だったのですが、そのうち1人の選手が試合までに減量できなかったため、当日は中井美保さん(関西大学1回生)との一騎打ちになりました。

試合開始前には、お互いが1回目に挙げる重量を公開しあうのですが、公開された中井さんの重量は自分が予想していたよりも重く、一瞬「負け」が頭をよぎりました。しかし、自分自身もこの試合に向けての調整練習でとても調子が良かったため、自信を持って試合に挑みました。他の試合の結果などから、相手が挙げることのできる重量の限界を把握していたことも余裕を持って試合を進められた理由だと思います。まず始めに「スナッチ」で中井さんよりも3キロ重い重量を挙げることができたので、落ち着いて次の「クリーン&ジャーク」に挑め、その結果自己ベストに近い記録を挙げ、優勝することができました。この優勝は私にとって、初の全国大会での優勝だったので、「嬉しい」の一言でした。クラブの仲間も喜んでくれましたし、重量挙げを始めるきっかけとなった高校の顧問の先生も電話での報告で喜んで下さいました。

昨シーズンは両種目ともに好調だったのですが、今シーズンはスナッチが不調でクリーン&ジャークの調子が良いと把握していたので、勝負はいかにスナッチで重い重量を挙げられるかにかかっていると意識していました。また、試合の際にはできるだけ相手を意識するのではなく、自分自身との戦いだと思うようにしました。特にこれと言って戦略は立てていませんでしたが、強いて言うなら試合直前に公開する際、スナッチの1回目に挙げる重量を2キロ程軽めに公開し、相手を油断させるようにしたことがあげられます。

また、日々の練習から常に試合を意識するようにしています。練習場で同じ重さを挙げるにしても、試合中のシチュエーションを頭の中で想像しつつ、緊張感を持って挙げることで、試合の緊張感やプレッシャーの中で実力を発揮できるような精神力を鍛えているつもりです。今後はさらにメンタル面を鍛えることと、フォームを安定させることが課題だと思っています。

今後の目標としては、4回生までに全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会(インカレ)で優勝したいです。また、自分自身の記録を伸ばすことは団体戦の際に、チームへも貢献できるので、団体戦も頑張りたいです。今まで以上に練習を積み重ねることで実力をつけ、それを自信に変えて精神的にもより鍛えていきたいです。また、学生として、重量挙げと学業をしっかり両立させたいです。教職課程を履修中のため、今後は教員免許の取得も目指しています。将来は母校で、重量挙げの指導者になりたいと考えています。


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