専門的な学びを究める[大学院]

Student's Voice

鍛えた「政策力」を最前線で活かしたい

青木悠美子 さん(公務研究科修士課程1回生)
2008年3月 法学部法学科国際インスティテュート 卒業
2007年 国家公務員 I 種合格
(2008年7月7日掲載)

私が国家公務員を目指そうと思ったのは2回生の夏でした。「大学で身につけた知識と広い視野を生かして多くの人の役にたちたい!」と考えたのがきっかけです。実際に試験勉強を始めたのは、3回生の4月。エクステンションセンターで国家公務員 I 種のコースを受講していましたが、サークルが毎日夜遅くまであり、両立することが困難な中、しっかりと勉強時間がとれるようになったのはサークル引退後の11月からでした。

久しぶりに参加したエクステンションの授業で、友人に「まだ国家 I 種あきらめてなかったの?」と声をかけられました。私にとって衝撃的な言葉でしたが、むしろこの言葉のおかげで「絶対受かってやる!」という気持ちに火がついたのだと思います。そこからの公務員試験へ向けての勉強ではビデオ学習を活用してインプットしたり、問題集でアウトプット。得意分野と苦手分野を見極めて勉強するなど、自分なりに工夫して勉強していました。

短期間でも自分なりに工夫して勉強した甲斐があり、国家公務員 I 種の最終合格はしたものの、その後行われた官庁訪問で内定をとることができませんでした。今振り返ってみると、自分自身がどんな仕事がしたいのかという自己分析、各省庁がどんなことを理念に掲げているかなどの省庁研究が不十分だったこと等が原因だったと思います。

そんな中、立命館大学の大学院である公務研究科に入ろうと考えたのは、公務に関する詳しい知識を学ぶことはもちろんですが、それをいかにして社会で活用していくかという実践力をつけたいと考えたからです。また官庁訪問をした際に現場で働く公務員の方や他大学の学生と話す中で、立命館の公務員対策の手厚さやサポートのレベルの高さを外部の目線を通じて知れたことが大きいです。そのことからも国家公務員 I 種という目標を実現するには最適の環境だと考えました。

公務研究科では、リサーチ・プロジェクトという特徴的な授業があり、その授業では政策現場さながらに課題解決に取り組んでいます。具体的には、専門分野・生活環境の異なるいろいろなバックヤードを持った院生が様々な角度から意見を出し合い、議論して行く中で課題をみつけ、打開策を見つけていくという「政策力」を鍛える授業です。指導教員も専門分野の異なる複数人の体制が組まれ、様々な見地や学識からの指導・助言をしてくださいます。この他にも、国家公務員として公務の現場で活躍されている実務家教員の先生が指導する授業を受けられることも公務研究科の魅力の1つです。授業以外でも院生や教員が自主的に集まって議論したり、省庁研究などを行っています。

さらに朱雀キャンパスでは学ぶための環境がコンパクトにまとまっているのでとても助かっています。朱雀キャンパスの地下1階に図書館、3階に学生一人ひとりのキャレルがあります。1階には食堂もあり、1つの建物内にすべてが揃っているので、時間のロスもありません。朝から晩まで学校にいることが多く、キャンパスで過ごす時間は学部時代の3~4倍になりました(笑)。その中でも特に多くの時間を過ごす3階のキャレルでは、必ず誰かが勉強していて、自分一人で勉強しているというよりみんなが刺激しあえる環境です。共に学んでいる院生が身近にいることで、気軽に意見を交わしたり議論する中から、新たなモノの見方を発見したり、自分の意見に関してもう一度考えさせられることも多く、互いの進路についても真剣に話しあえる場所でもあります。これからの学生生活では、行動力や政策力を身につけたいと思っています。そのため、院生の内にできるだけ多くの現場を知り自分の目で見て、政策の問題点を見つけいきたいと思います。公務研究科は人とのコミュニケーションを通して、自分自身が動き・考え・成長できる機会が多いと思います。公務員を目指す方には、自分が公務員になったとき、どのような政策を行うのかしっかり考える貴重な場として活用して欲しいと思います。

学生時代は関心事にどんどんチャレンジしてほしいです。動くか迷ったら、まず動いてから考え、決めてみるのも良いと思います。そしてやりたいことが見つかったら、最後まで打ち込み、やりきってください。心おきなく何かをやりきることが次のステップにつながっていくと思います。


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