課外自主活動で自分を磨く

Point 約750の課外自主活動団体に学生の半数以上が参加
Point 知識や技術を高めて、目標へ挑戦
Point 文武両道とチームワークで人間性を高める
Student's Voice

「ゴールする瞬間がすごく幸せ」
練習で得た自信を胸に走り続け、アジア王者に

沼田未知 さん(理工学部1回生)
女子陸上部
アジアジュニア陸上競技選手権、日本学生対抗選手権で優勝
女子陸上部
(2008年12月5日掲載)

今回大学に入って、アジアジュニア陸上競技選手権、日本学生対抗選手権の2大会で優勝することができました。まず、アジアジュニア陸上選手権とはインドネシアで行われ、16歳から19歳までのアジア各国の代表が集まる大会です。国内の大会の成績をふまえた結果、私が3000メートルの日本代表に選ばれ、出場することができました。試合は各国から1名ずつ選ばれた7人の勝負で、決勝の 1本のみで成績が決まるというものでした。初めての海外試合ということもあり、試合が始まる前は他の選手が全員速そうに見えてとても緊張しました。しかし、コーチの励ましや、日々の練習で得た自信のおかげで、走り始めると緊張もほぐれ、いつも通り走ることができました。湿度が高く、暑いので、あまりいいタイムは出せませんでしたが、優勝できてとてもうれしかったです。

日本学生対抗選手権は、各種目の標準タイムを切った人と各地域で上位の人が出場できる大会で、国立競技場にて行われました。この大会では10000メートル に出場し、30人ほどで、400メートルトラック25周を走る決勝を行いました。決勝では、レースを引っ張ってくれる人がいたので、前半はその人について行きました。ラスト2000メートルの地点で、前の人が疲れてきているのが分かったので、一度前に出ました。再び抜かされたのですが、最後にもう一度抜き返し、優勝することができました。試合前に、コーチから「1回生なんだから、自分らしく思い切って走れ」とアドバイスをもらっていたので、気負わずに走る ことができたのだと思います。この試合でもあまり良いタイムは出せませんでしたが、優勝できたことはとても嬉しいです。

私が本格的に陸上を始めたのは中学2年生の時です。小学生の時に入っていた陸上クラブで高跳びなどを経験し、陸上の楽しさを知ったのですが、私の入学した中学には陸上部がありませんでした。中学1年生の時はバスケ部に入部していましたが、やっぱり陸上をやりたいと思い、2年生からは自分ひとりで陸上を始めました。土日は隣の学校の陸上部と一緒に練習をさせてもらい、平日は一人練習しましたね。高校は立命館宇治高校に入学。高校の練習が辛くて、陸上が嫌になった時期もありましたし、高校3年の冬には、足を故障してしまったこともあります。その時は、走りたくても走られない状況がすごくもどかしかったのを覚えています。けれど、どんなに辛くても、良いタイムが出たり、試合で勝つことができると「陸上って楽しい!」と感じられるのが不思議ですね。大学では、60分程の時間走や距離走、ジョグとダッシュを繰り返すインターバルといった練習を毎日繰り返しています。大学の陸上部は速い選手ばかりなので、そのメンバーの中に自分もいられるということがすごく嬉しいです。そういった意味で、仲間からの刺激も多いですね。練習は大変ですが、その練習を乗り越えたという自信が、試合に活かされているのだと思います。

大学4年間は本気で走り続けたいと思っています。個人的に、駅伝を走るのがすごく好きなので、駅伝のメンバーに選んでもらえるようにしっかりと練習したいですね。また、卒業後にもしっかりと走ることができるのであれば、実業団にも入りたいと思います。私は特別、走るスピードが速いわけではないのですが、今こうして走れているのは、周りにいる方々のおかげなんです。そのお返しが「走ること」でできるように、これからも頑張りたいと思っています。

 

取材・文/山本志歩(経済学部2回生)

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