課外自主活動で自分を磨く

Point 約750の課外自主活動団体に学生の半数以上が参加
Point 知識や技術を高めて、目標へ挑戦
Point 文武両道とチームワークで人間性を高める
Student's Voice

アルペンスキーは私が最も輝ける場
~悔しさをバネに掴んだ世界への切符~

金子未里 さん(経済学部3回生)
スキー部
(2009年6月5日掲載)

スキー競技のアルペン種目は、「滑降」、「スーパー大回転」、「大回転」、「回転」の4つに分けられ、審査はスタートからゴール時点までの2度の滑降タイムで競われます。「滑降」は立てられてある旗の間隔が広いのですが、「回転」、「大回転」と大きな回転になるほど、ターンの数が減っていくので、ターンの技術が重要になってきます。私自身、そうした「個人の滑りが全て」といったスコアメイクの部分に魅力を感じたことが、多様なスキー競技種目の中からアルペンを選んだ理由です。

もともと出身は秋田県なので、雪が豊富な環境で育ち、スキーの指導員だった両親に連れられて、幼い頃から日常的に滑っていました。同時にそろばんや習字、ピアノといった他の習い事もたくさんやりましたが、なぜか一番続いたのがスキーでした。アルペン種目を中心に滑り出したのは小学2年生の頃で、「タイムで勝ち負けがつく種目」と分かり、その魅力に次第と惹かれていったのだと思います。

今、振り返ってみても、本当に刺激的かつ学ぶ事が多かった貴重な経験だったと思います。出場が決まったときには、嬉しさよりも安心したという感じでしょうか。実は2年に1度開催されるユニバーシアードには、ずっと高校生の時から出場したいという目標がありました。ただ昨年は数々の国内試合や国際スキー連盟主催レースでも、成績を重視して滑りを強化してきましたが自身の力不足で目標に届くことができないまま、良い結果が残せずにいました。当時は選考選手枠にも入れていない状況で、悔しい思いをしていました。それをバネに今年の各レースには強い気持ちで臨んだんです。その結果、学生スキーチャンピオン大会、そして2009年1月17日に行われた 全日本学生スキー選手権大会の女子アルペン回転競技で優勝することができました。学生日本一のタイトルは、立命館大学スキー部創部以来、初めてでしたし、ユニバーシアード出場に繋がった意義のある試合だったと思います。

 そうして、2月18日〜28日に中国・ハルビンで行われた第24回ユニバーシアード冬季競技大会・女子アルペン部門に日本代表とし出場し、初の国際試合に挑んだわけですが、初めて味わう国際試合が持つ独特の雰囲気や、世界各国からヨーロッパカップ・ワールドカップに出ているような優れた同年代のプレーヤーが魅せる滑りに圧倒され、自分の滑りを発揮出来ないまま4種目総合で5位という結果に終わってしまいました。入賞はできましたが、目標にしていた表彰台は逃し、くやしい気持ちでした。しかし、私よりも多くの国際試合を経験し、同じ目標を持って戦ってきた先輩や良きライバルたちと一緒に世界の舞台に立てたことは、本当に貴重な経験でした。

今回のユニバーシアード出場を通じ、海外の強豪選手のプレーを間の当たりにし、肉体的、精神的タフさがまだまだ自分には不足していると気づかされる好機になりました。経験が足りないとメンタル面も弱くなり、気持ちも落ち込んでしまいます。さらに経験を積んで、「もっと強くなりたい」と思うようになりましたね。

私にとってアルペンスキーは「生活の中の鏡」のような存在です。欠けているものを見せてくれる存在であり、私が最も輝ける最大の自己表現の場でもあります。立命館大学スキー部に所属してはや3年目を迎えますが、今後も生活の軸はスキーですね。クラブの仲間や先輩方は、目標に向かって文武両道を実践されている方たちばかりなので、私にとっても見本になる存在ですし、とても良い環境でスキーをできていると思います。

私自身も学業とスキーの両立を目指し、ワールドカップやオリンピック出場を大きな目標とし、常に表彰台を意識しながら滑っていきたいと思います。2年後のユニバーシアードもぜひリベンジしたいですね。そして、スキー競技に対していろんな人がもっと興味を持ってもらえるよう努めたいと思います。

 

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