学生同士で学びあう

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Point 目標となる先輩がすぐそばにいる
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Student's Voice

責任ある立場で自分も成長

服部真季 さん(経済学部4回生)
学部主催のタイへの海外フィールドワークにESとして同行
(2009年7月6日掲載)

昨年度、経済学部が主催するタイへの海外フィールドワークにESとして同行しました。前回、私自身も受講生としてこのプログラムに参加し、教授や学部事務室の方から、やってみないかと話をいただいたことがきっかけです。ESの役割は主に、一度現地へ行った経験を生かして、海外研修に参加する受講生の学びと生活のサポートを担うというものです。始めは、20名程の受講生の中で、この役が自分に務まるのだろうかという不安もありましたが、周りの後押しもあり、ESになることを決意しました。

事前研修では、調べるテーマについて相談にのったり、前回持っていけばよかったと思ったものをリストアップして知らせました。現地では、サポーターと呼ばれるチケットやレストランの手筈をしてくれる方の手助けや、うまく伝達がまわるよう活動したのですが、何より一番大変だったのは、メンバーの体調管理です。タイの食べ物が口に合わず、衛生面の環境も日本とは違うので、体調を壊してしまうメンバーもたくさんいました。体調が悪くなる前には、何か前ぶりがあったはずで、そのことに気づけなかったことに、ESとしての行動のあり方を反省しました。最初は、受講生に対して、どこか遠慮してしまうような部分もあり、ESという立場の難しさや、受講生との距離感に悩んだこともありましたが、ESである自分が、くよくよしていてはどうにもならないと、自分を励まし、気持を切り替えました。そこから残りの日数の中で、どう改善し活動していくか、前向きに考えることができたことは良かったと思います。

それからはより、メンバーの健康に気を配り、積極的に受講生とコミュニケーションを図るよう心掛けました。また、現地でのフィールドワークには、タイの学生も4人参加したのですが、なかなかきっかけがないと、交流が始まらない、という場面もありました。そんな時には、積極的にコミュニケーションをとろうと受講生たちに呼びかけ、次第にうち解け合っていく姿を見るとほっとしました。10日間に及ぶ研修では、様々なことがありましたが、皆元気に帰国でき、空港で感謝の言葉とTシャツの寄せ書きをもらった時には本当に嬉しくて感動しました。

今回のESの活動では、一人で何十人をサポートするという普段できない貴重な体験をすることができました。この経験は社会に出てからも活かすことができるのではと思います。10日間という長い期間だったからこそ、自分の足りない面が表面的に現れ、今後の課題に気づけたことが一番の収穫です。これからは、もっと周りに注意を向け、視野を広げなければと思っています。視野が狭いと自分が思い込んでいる範囲でしか動けません。自分で物事を見て、実際に行動してみなければ分からないことがたくさんあると実感しました。

取材・文/長谷友香(経営学部3回生)


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