留学をする

Point 目的や語学レベル、期間などで選べる多彩なプログラムを活用
Point 年間およそ1,500人の学生が海外で学ぶ(2008年度実績)
Point 26カ国・地域、117校・機関から留学先を選択できる
Student's Voice

異文化交流を超えた繋がり

小長由佳 さん(国際関係学部3回生)
留学アドバイザー
WILPF Rits(婦人国際平和自由連盟・立命館大学支部)代表
(2009年12月7日掲載)

初めて留学を経験したのは、高校2年生の時でした。1年間ニュージーランドに滞在したのですが、それがきっかけで「もっと世界を知りたい。世界に通用する人間になりたい」と思うようになりました。私は、立命館宇治高等学校の出身で、立命館大学に交換留学制度があることは入学前から知っていました。「もう一度、海外で学びたい」という思いが強かったので、とにかく英語の勉強を続け、留学をするための準備をしていました。

世界の経済や政治の分野に興味を持っていて、その本場であるアメリカで国際経済を勉強するためにイリノイ州のイリノイ大学を交換留学先に選びました。
2回生の8月、10ヶ月間のイリノイ大学への交換留学が始まりましたが、はじめは驚きの連続でした。授業数の多さ、完全少人数制の中での先生との近さ、多くの留学生が集う環境。どれも初めての体験でした。ですが、楽しみにしていた授業では専門用語や話すスピードの速さになかなか追いつけず、はじめの1ヶ月間は悔しい思いもありました。「このまま終わってはいけない」と思い、授業が終わると先生にわからなかったところを何度も聞きに行きました。それからは、わからないことを残して次の授業にいってしまう、ということはなかったですね。先生も質問をすればするほど嬉しそうに応えてくれるし、時には先生と熱く議論することもありました。留学中は、毎日の勉強がとにかく楽しくて、授業が終わってからも図書館に籠ってずっと勉強していました。また、勉強以外でも、貴重な体験をいくつもしました。

その中の一つがモデルUN(Model United Nations )と呼ばれる、アメリカの大学生が集まって行う模擬国連の中西部大会にも参加したことです。この模擬国連ではそれぞれの大学の代表が指定された1国の代表という役を演じます。演じるために学生たちはその国のことを歴史から政治・文化に至るまで徹底的に調べ、その国の立場に立って意見を言い合います。私は、マレーシア代表になったのですが、その場で他国との白熱した議論を交わしました。自分と別の国の人々の視点で物事をみるという経験、そしてそこで得た様々な国々の知識、出会った人々、すべてが私の中で大きな財産となっています。

私生活でも日本人で固まるのではなく、多くの留学生やアメリカ人の友人と過ごすことを心がけました。留学生の中には母国が今まさに内戦の最中にある国の人もいて、改めて広い世界で起こっている現状を知ったこともありました。そうした友人と異文化交流を超えた話し合いをすることができたことも、日本ではなかなか得られない経験だったと思います。

この経験を通して私は、「日本をもっと元気にしたい」と感じるようになりました。日本の顔として世界に通じる人間になり、そして日本を元気にする。それが私の今の目標です。立命館大学は留学環境に恵まれていると思います。でも、留学アドバイザーで相談を受けていると、留学を迷っている人をよく目にします。費用のこと、単位のこと、たくさん不安はあると思いますが、自分のしたいことや好奇心も大切にしてほしいなと思います。夢を追い求め、そこで何かを得るのは自分自身だと思います。

 

取材・文/川口菜摘(経済学部4回生)

RS Webアンケート実施中