語学力を伸ばす

Point キャンパス内で世界の言語を学べる
Point 学部の授業と並行して学ぶことでさらにレベルアップ
Point 目標や興味に合わせたクラス編成
Student's Voice

「言葉」は人と話すための原点。
それを「どう使うか」こそが大切

磯部浩康 さん(経済学部3回生)
2008年度 TOEIC®講座(夏季集中)650点クラス 受講
2009年度 少人数Discussion講座 受講
(2010年1月7日掲載)

就職のため、留学のため、将来のため。語学を勉強しようとする人の目的は様々です。だからこそ、それぞれの目標も目指すものも違いますが、忘れないでほしいことがひとつあります。それは、自分が学んでいるものは「言葉」だということです。
僕が語学の勉強をしたいと思ったのは、家族で行った海外旅行がきっかけでした。
留学をした姉が海外で英語を巧みに使って話している姿を見て、「自分もこんな風に外国の人と話をしてみたい」と思ったからです。その時からずっと、自分の根底には「英語で人と会話がしたい」という思いがあったのだと思います。

ただ、巧みに英語を使って話すためには、まず英語の知識を高めなければいけないと思い、周りで受講した人の評判がよかった夏季集中TOEIC®講座650点クラスを受講しました。リーディングとリスニングを午前と午後に分けてみっちり勉強する毎日。大変でしたが、3週間後にはTOEIC®の点数が500点から630点へ上がるまでになっていました。
ただ、そんなTOEIC®の点数を見ても、「これでは足りない」と感じたんです。英語の基礎知識や特殊な表現など、この時に得たものはたくさんありましたが、ただ点数が上がったことだけでは満足できない自分がそこにはいました。それはきっと、自分が英語を勉強として捉えてしまっていたからだと思います。人と話をしたいから英語を学んだはずなのに、いつの間にか英語を勉強する方が目的となっていたことに、その時ようやく気付かされました。

もう一度、「英語を使って人と話をしたい」という原点に立ち返るため、言語習得センター(CLA)のホームページで見つけた「少人数Discussion講座」へ参加することにしました。少人数という言葉に興味を惹かれて入ったのですが、参加してみると受講していたのはわずか6~7人でしたね。思ったよりも少なくてはじめは驚きましたが、そこにいたメンバーは本当に英語を話したいと思っている人ばかり。たどたどしく話す人から何を聞いてもすらすらと堪能に話せる人まで、レベルも様々でしたが、その誰もが話すことに一生懸命な姿を見て、自分の気も引き締まりました。ただ、この講座の中で英語で話していくのは簡単なことではありませんでしたね。

この講座では4ヵ月の間、週に1回、世界の経済問題といったグローバルなテーマを中心に、全員で90分間のDiscussionを行います。難しいテーマを英語で話すことは予想以上に難しかったですね。知識をつけることと並行し、英語を話す技術も必要とされる授業なので、はじめは話す内容にも困って、授業中にあまり話せないこともしばしばありました。そんな僕とは対照的にスラスラと自分の意見を言う人もいて、それが悔しくてたまりませんでしたね。講座を受けたからには「自分も話せるようにならなければ・・。」そう思って週1の授業が終わって次の授業までの間、次のトピックスを調べることに集中しました。最初は日本語で調べていたのですが、載っている分量が少なかったので、英語でも調べてみることにしました。英語で調べると、読む力や膨大な量を読みこなす気力も必要になりましたが、そうして自発的に英語に触れ続けたことがよかったのだと思います。そうして、ひたむきに向かっているうちに、いつの間にか英語を勉強ではなく、言語として見ることが出来るようになったんです。僕がたどたどしく話をしても、授業のメンバーも根気よく聞いてくれて、英語を話すことがとても楽しくなっていました。気づけば、TOEIC®の点数も895点に上がっていましたね。

英語はあくまでコミュニケーションの手段で、それをどう使うかが問題なんです。
「英語は言語」これを忘れず、実践的に話すことが一番重要だと思います。留学でも得られる経験ですが、海外に行くことだけが全ての手段ではありません。日本にいても英語を話す機会はたくさんあります。例えば、電車の中で外国の方を見つけて積極的に話をしたり、外国の方が集まるバーに行ったりする。「自分が英語を話そう」と思っていればどこででも会話はできると思いますよ。今はそれをみんなに伝えていきたいですね。

 

取材・文/川口菜摘(経済学部4回生)


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