学生同士で学びあう

Point 教えることで自分自身もステップアップ
Point 目標となる先輩がすぐそばにいる
Point リーダーシップ、コミュニケーション能力を磨く
Student's Voice

学生と先生がより近い大学づくりを

太田郁磨 さん(産業社会学部3回生)
学生FDスタッフ
(2010年1月7日掲載)

僕が学生FDスタッフの活動に参加するようになったのは、たまたま立命館大学のHPにスタッフ募集のお知らせが載っていた事がきっかけでした。そのときは、「FD」という言葉も意味も知らずに、興味本位で参加しました。
学生FDスタッフは、「授業や教育の改善」を根底に、学生や教職員を通して様々な取り組みを行っています。FDとはFacultyDevelopmentの略で、大学の組織的な教育改善の取り組みの事を指すのですが、ここに学生を加えることでより先進的な大学づくりを目指しています。
具体的な活動としては、基本的に週に1度ミーティングを行っています。ここでは、担当の先生と職員の方を交えて意見交換や、企画立案などを行うので、学生だけで話をするよりも議論に厚みが出ますね。例えば、学生だけでは実現できそうもない案も出たりするのですが、そこにブレーキをかけてくれたり、教職員ならではの意見やアドバイスを頂くこともあります。

また、活動の中の一つに、「授業インタビュー」という企画があります。これは、先生の授業に対する姿勢や学生への想いなどを直接聞いて、冊子や学生FDスタッフのHPに載せて公開し、学生・教職員にかかわらず多くの人に知ってもらうことを目的としています。あとは、体験オフィスツアーとい企画もあります。これは、先生の個人研究室に学生を案内し、「ざっくばらんな話し合いをする」という企画です。これは、授業以外の先生の一面や考えを知ってもらい、先生と学生の距離を縮めようという目的があります。
また、それ以外の活動では、「学生FDサミット」という企画があります。これは、他の企画と違い、全国の大学から学生と教職員の方を立命館にお呼びして、グループワークや発表を行い、各大学と交流して全国に学生FDの輪を広めるという今年から始まった企画です。夏と冬の半年に一度の間隔で開催する予定で、前回の夏のサミットでは26大学から100名以上の参加がありました。サミットを経験して、「大学はそれぞれに個性があり、文化も違う」ということを実感しました。また、それぞれの大学の学生の意見や考えを聞いて、立命館大学がどういう大学なのかを改めて理解する事ができました。教職員と学生が一体となって企画に参加するので、三者の壁を超えて、普段は得られないような刺激を得る事が出来るのも大きなメリットだと思います。

学生FDスタッフとして活動していると、他大学との交流が多く、様々な大学の学生や教職員と交流を持つ事が出来ます。また、先生や職員とコミュニケーションをとる事は、普通のサークルでは出来ない事だと思いますし、貴重な経験をさせていただいていると思います。また、サミットなどで発表の機会が多いので、プレゼンテーション能力も磨く事が出来ましたね。多くの学生は大学の授業に対して何らかの不満を持っていると思いますが、それは単純に先生や大学のせいではなく、学生にも問題があって、双方の意見というものは違うと思います。この活動を通して、学生には分からない所で、教職員の方は努力しているということも知りました。なので、それを他の学生にも伝え、互いの垣根を低くしていきたいですね。学生FDスタッフの活動は、一つのイベントをしたからと言って、すぐに効果が表れるものではないですが、一つ一つの活動がいつか実を結ぶと信じて活動しています。大学教育の悩みはどこの大学でもあります。今後も立命館の学生FD活動をさらに充実させ、全国に広めていけたら、と考えています。

 


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