将来の自分を考える

Student's Voice

経験を通して見つけた「自分」を持ち、
「社会」へと羽ばたきたい

加藤真葵 さん(経営学部4回生)
(2010年1月7日掲載)

私は就職活動を計画的に進めたいと思っていたので、1回生の頃から就職を意識した学生生活を送ってきました。数ある学部の中から経営学部を選んだのも、社会のことについて幅広い視点から学べるという利点があると思ったからです。
また、2回生では自主的にフットサルのサークルを立ち上げるなど課外活動にも力を入れました。この頃はまだ、「どの業種に就きたい・どんな仕事をしたい」とまでは考えていませんでしたが、勉強も課外活動も十分楽しむことによって、どんどん視野を広げていくことに専念していました。

本格的に就職活動を開始したのは、3回生の秋からです。当初、私は公務員試験を受けるための勉強をしていたのですが、接客業のアルバイトを長く続けているうちに次第に民間企業への興味がわき、志望変更をしました。まずは大学主催の就職ガイダンスや自己PRガイダンスに積極的に出席し、情報収集に努めました。就職情報サイトでエントリーした会社は100社以上でしたが、実際にエントリーシートを提出し、面接を受けたのは30社ほどでしたね。特に力を入れて行ったのは、自己分析です。自分の長所・短所や自分自身の事が伝わるようなエピソードをひたすら書いてはまとめるという方法を実践しました。

これを繰り返すうちに、実際の面接で自分のことについて質問をされた時も、まとめてスラスラと答えられるようになりました。また自己分析をすることにより、自分に向いている業種などもだんだんわかってきます。私の場合、人に頼られることや、人とふれあうことが好きなので、最終的に営業の仕事をやってみたいという結論に至りました。
履歴書の添削もJA(ジュニアアドバイザー)の方や先輩に添削してもらうことで、客観的に自分を見つめる事ができましたね。
また数々の試験や面接をこなして行くうちに、最初は初対面で人と話すのがとても苦手でしたが、それも克服できました。ただグループディスカッションは最後まで苦手で、集団の中で意見を言う事はとても難しいと感じました。

就職活動をしていて嬉しかったのは、面接に行った先の企業の方から、「ぜひ加藤さんに我が社へ来ていただきたい」と言われたことですね。実際に言葉で伝えてもらえたことで自分が必要とされているのを実感できました。また、説明会などを通して他大学の人と知り合えたのも良い経験だったと思います。ただ、やはり、なかなか試験に通らないことが続いた時や、自己分析を繰り返すうちに、自分を見失ってしまった時は辛かったですね。そんな時は、岐阜に住んでいる両親に電話をしたり、友人と話をしたりして支えてもらいました。誰かに相談をしたり、息抜きをする事も、長い就職活動を乗り越える為には大切だと思います。

大学に来てから4年。親元を離れて1人暮らしをしたことによって、色々な面で成長できたと思います。立命館大学でたくさんの人と出会い、つながりを持つことができたのは私にとって宝物ですね。私は来年からIT関連の企業に就職し、営業の仕事をする予定です。社会人になっても、人との出会いやつながりを大事にし、仲間と共に協力して仕事を進めていきたいです。そして、みんなに必要とされる人間になりたいですね。

最後に、これから就職活動を始める3回生のみなさんや、就職活動について考え始めたみなさんへ伝えたいことがあります。重要なのは、“どんな経験をしたか"よりも“経験を通して自分が何を学んだのか"です。実際、私の周りにも、学生生活の中で、すごい経験(たとえば、学生イベントを開いたり、留学したり)する人たちもいました。それも大切だと思いますが、何か特別な事をしようとするのではなく、どんな小さなことでも良いので、無理をせず自分の出来ることから始めて、そこから自分がどんな事を学んだのか、新しい発見ができたのかを知ることが大事です。
そうしていくと、どんどん自分なりに視野を広めていく事もできると思いますね。

取材・文/谷口弥生(経済学部3回生)

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