前回、進化するBKCの様子を紹介しましたが、今回はその第2弾!!
衣笠キャンパスも色々と変化しています!まず今年の4月に完成した以学館の増設と育友館について紹介します。

育友館

もともと産業社会学部の「小学校教員養成課程」を学んでいる学生が実習の多い小学校授業に対応する実践の場として建てられました。

「学校教育実習室1(表現実習ルーム)」― 地下1階には防音仕様の鏡面壁や弾性のある木床などを使ったダンススタジオがあります。ここは体育や音楽などの表現活動を伴う科目の実習のために作られました。中学校の体育ではダンスも必修になったことへの対応や音楽の授業も行われるので、隣接している準備室には世界の民族楽器が揃っています。授業のない時には演劇系サークルの使用など課外活動にも活用されています。

「学校教育実習室2(制作実習ルーム)」― 1階は図画工作や書道などができる教室です。彫刻等や絵画用具一式、電動糸鋸など、みなさんが小中学校の授業で使用経験のある道具は一通りそろっています。

「学校教育実習室3(実験実習ルーム)」― 2階は理科や家庭科など実験的な実習をする教室です。ここには様々な実験装置があり「生物・地理・物理・化学」全ての実験が可能。PC画面をプロジェクタで映写したボードに書き込みやパソコン操作のできる「インタラクティブ・ホワイトボード」も試験的に導入されました。また家庭科での調理は全てIHで行われていて育友館内の全ての教室にはプラズマ・ディスプレイと高精度のOHCが標準装備されています。学外では京都市内の「踏水会」と契約を結び、夏には水泳授業の実習が受けられます。

 

以学館

今回、増設されたのには主に3つの目的があります。
(1)小学校教員養成課程の教育に必要な実習施設を作ること (2)学生同士のコミュニケーションをとれる場所を増やすこと (3)学内外に向けて産業社会学部の学生がメディア発信を重視したクリエイティブな活動を活性化することです。

まず紹介するのは、防音設備のついた音楽教育実習室。主に小・中学生向けの授業の実習に使われています。グランドピアノ1台、2人用の電子ピアノ「クラビノーバ」24台など、最新の設備や音楽で使う基本的な楽器が揃っています。教員が多数の受講生の練習状況を個別に管理できる「Music Laboratory(ML)システム」も導入。受講生個人の演奏の録音やMIDIデータの再生など、音楽活動全般に活用ができ、よりきめ細かな授業ができます。

約150席のラウンジを中心に、8人程のミーティングのできるルームが6室「Students Lab(以下Sラボ)」もでき、教職課程を学ぶ学生の支援施設として絵本コーナーもある「さんしゃPCラウンジ」や「コミュニケーション・ラウンジ」と、ラウンジが3ヶ所に増えたので、アクティブな学生のグループ活動・作業の場や学生のコミュニケーションの場が広がりました。

また、積極的に「メディア発信をしていこう」という試みで建てられたのがデジタル工房と呼ばれるメディア制作のための6つの施設。主に映像、CMの作成やプレゼンテーションに使われています。そのほか音楽・動画・Web編集・ラジオ録音ができる施設、ミニシアター教室、撮影スタジオなどによりアクティブな学びができるようになりました。将来的には、世界に映像などを発信できる場として期待されています。

 

立命館憲章の銘板
みなさんは衣笠キャンパスに今年の春、設置された「立命館憲章の銘板」を見たことはありますか?この銘板は正門前、東門の入り口、100周年記念のポールの下、図書館の入り口付近の4ヶ所で見られます。立命館憲章は立命館の歴史や、建学の精神である「自由と清新」、教学理念の「平和と民主主義」について記載され、理念や使命を広く社会に発信するために2006年7月21日に制定されたものです。銘板は、学生のみなさんにとっても非常に身近な存在であるといえます。みなさんも一度憲章の前で足をとめ、じっくりと『立命館』を感じてみてはいかがでしょうか?

 

 

今回実際に衣笠キャンパスの変化を学生スタッフが体験してきました!

普段、以学館内にはたくさんの人がいるので、なかなか作業スペースを確保できずに苦労していました。しかし今年Sラボが増設されたおかげでグループワークや友達とコミュニケーションをとれる場所が増え、とても過ごしやすくなりました。
取材当日、以学館におられた山口誠太郎さん(産業社会学部2回生)は「学生のことを考えた色々な設備ができ、とても便利です」と話されていました。今回、取材で施設内の見学をして、デジタル工房や音楽実習室の本格的な設備には驚きました。すべての学生の使用はできませんが、どの設備も学生が使うことができるのでより効果的に大学での学びに繋がるのではないでしょうか。