「知覚環境制御技術体感ワークショップセミナー in 南ぬ島」を開催

2019.03.19 TOPICS

立命館グローバル・イノベーション研究機構・研究プロジェクト「知覚環境制御技術体感ワークショップセミナー in 南ぬ島」を開催

 2月19日、沖縄県石垣市で立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)の研究プロジェクト「感覚統合をコアとした健康行動継続学の創成」(研究代表:スポーツ健康科学部塩澤成弘教授) *1の「知覚環境制御システム」グループ(グループリーダー:経営学部善本哲夫教授)が「クラスタ方式空気砲を用いた香りブレンディングマシン」のプロトタイプ発表および技術体感ハンズオン・ワークショップを開催しました。

 2018年10月に本学教員・職員・大学院生で設立した一般社団法人イノベーション・アイル*2が石垣市で離島振興も視野に産学研究成果の社会実装及び実験事業を展開しており、同ワークショップは当該法人をコーディネーターに共催先として農業生産法人・有限会社やえやまファーム*3、本学学生団体であるチーム・スマイルコミュニティ*4も参画し、現地の高校生・社会人向けに「運動」「香」「食」を組み合わせる研究プロジェクトおよび研究開発成果の紹介とプロトタイプ実演を行いました。

 クラスタ方式空気砲を用いた香りブレンディングマシンは、異なるエッセンシャルオイルを個別あるいはブレンドし、空気砲の原理を利用して、個人にピンポイントで香りを飛ばすことができます。技術体感ハンズオン・ワークショップハンズオンでは「香りのキャノン砲」として、高校生・社会人に香り当てゲームのかたちで、空気砲に関するミニレクチャーと段ボールを素材に参加者で空気砲を製作するクラフトを実施しました。 会場内には、セミナー開催に支援をいただいた一般社団法人卓球ジュニアサポートジャパン*5が石垣市内の24の保育園に寄贈した「こども卓球台」を設置し、ミニ卓球教室も開催いたしました。

 本研究は、嗅覚、聴覚、視覚、触覚、味覚などを知覚する環境を制御することで、運動をしたくなる気持ちを触発するシステム開発と社会実装が研究ターゲットであり、また、地域物産活用による地域活性化への視点を持った研究活動を展開しています。2016年から石垣島にて年数回の社会実装実験及びイベントを実施し、現地法人、石垣市役所と協働する体制を整えてきました。本セミナーを実施した研究グループは、今後も多様なステイクホルダーに目を向けた産官学共創型の研究・社会実装活動を展開していきます。

*1 R-GIRO「感覚統合をコアとした健康行動継続学の創成」
*2 立命館大学経営学部教授 善本哲夫、立命館大学大学院経営学研究科博士後期課程院生岡部周平が「科学技術イノベーションの社会実装・実用化を通じた個人の健康増進と地域活性化」を目的に、産学官連携による社会実装実験等を事業とする法人として設立しました。
*3 石垣島でアグー豚,パイナップルなどの牧場・農場を展開,高付加価値型新生農業・六次産業化によって地域振興に取り組む法人
*4 大阪いばらきキャンパスを基点に、2015年キャンパス開設以降から継続的に地ビール企画等を通じて地域活性化活動を展開する立命館大学の学生団体。
*5 リオ・オリンピック,ロンドン・オリンピックの女子卓球代表監督を務めた村上恭和氏を代表理事とする、卓球を通じて、こどもたちの成長を支援することを目的に設立された法人

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