集合写真

 ~SDGsをきっかけに地域と共に歩む~

 滋賀県甲賀市をフィールドに、学生の主体的な行動で様々な解決プランを考える、SDGs地域共創型プログラムむらのこ(以下、むらのこ)が開催されました。2018年12月中旬から2019年2月にかけて行われた「むらのこ」では、学生による内発的動機からプロジェクトに深化させるまでのプログラムを、実施してきました。12月22、23日に、地域の課題、デザイン思考、SDGsを学ぶイノベーションワークショップ。1月5、6日にテーマの仮説の検証を現地で行うフィールドワークを行い、1か月半の成果発表会を2月3日に行いました。また、本プログラムには、立命館大学だけでなく、東京大学、滋賀大学、近江兄弟社高校の生徒など、様々な参加者に恵まれました。

 ~最優秀賞を受賞したプランを実現する難しさ~

 本プログラムは、地域の抱えている問題を自分事として考え、甲賀市フィールドワークやイノベーションワークショップを経て、地域課題の解決のためのアクションプランを考える1ヶ月半のプログラムです。2017年12月に滋賀県が開催したキャンパスSDGs(SDGs.TV https://sdgs.tv/sdgs/1233.html)で最優秀賞を受賞した「村の子プロジェクト」から約1年を経て、プログラム終了後も、学生が継続的に活動を続けてもらうにはどのようにすればよいかを学生、教職員、甲賀市の市役所の方と共に考え、このプログラムを作り上げてきました。様々な方にご協力していただきながら無事プログラムを実行することができました。

考案された4つの地域共創型プロジェクト

発表の様子
中間報告会での発表の様子(I’m homeチーム)
多羅尾の湯にて
フィールドワークでの温泉の視察(ちーむ@たぬきチーム)

 ・I’m homeチーム

 I’m homeチームは、空き家を用いて甲賀にしかない魅力をブランド化し、地元の高校生に伝えることで「地元愛」を芽生えさせる「AKIYA★Brand」という空き家活用プロジェクトを提案しました。甲賀市にある空き家を地域の人々が集まる地域コミュニティにするために、勉強や映画鑑賞ができる秘密基地のように開放します。フィールドワークでは、実際に空き家の見学や、その周辺の散策、高校生に実際にヒアリングするなど、日本各地で課題となっている空き家の現状と、地域で過ごす若者が抱える課題に焦点を当てたところ、地域の新しい価値を創出する点で評価され、2月の成果発表では「甲賀市長賞」を受賞しました。今年度も甲賀市の空き家の活用というテーマで実現に向けて活動を続けています。

 ・ちーむ@たぬきチーム

 ちーむ@たぬきチームは、温泉が大好きなチームリーダーが「体を洗い、温めるところ」という一般的な温泉のイメージだけではなく、温泉というものを多角的な視点から見つめることで老若男女問わず、居心地よい場で意見交換ができる地域コミュニティ「りらっこみゅ」としての活用するアイデアを発表しました。足湯や温泉で、本学学生と地元の人が温泉のあり方などを考えるワークショップを行うなどの企画をすることで、温泉の価値改革を目指しています。

陶芸
陶芸体験の様子(サラリーチチーム)
ワークショップ
イノベーションワークショップ(むらのこ学校たぬき組チーム)
鮎川小学校にて
鮎川小学校の見学(むらのこ学校たぬき組チーム)

 ・サラリーチチーム

 サラリーチチームは、減少の一途をたどる事業・伝統文化の継承に焦点を当て、プロジェクトを立案しました。フィールドワークでは、実際に商工会議所に甲賀市の事業継承の現状について取材を行いました。そこで、家族間の摩擦で、事業継承を円滑に行うことが出来ない伝統産業は、利益を出すことが難しい為、継承に対して慎重等の現状が明らかになりました。成果発表会では、「変化」の起点として、企業の異業種交流を行い、企業同士の連携や新たな発見をする場を提供する、一泊二日の「ぽんぽこの旅」を提案しました。

 ・むらのこ学校たぬき組チーム

 むらのこ学校たぬき組チームは、閉校になった学校の利活用のアイデアとして「甲賀の魅力を学びにいこうか」を提案しました。このプロジェクトでは甲賀市の、地理的にも歴史的にも隔たりがある5 つの地域をつなげ、「甲賀」の魅力をファミリーが体験できる場づくりを行います。また、関係人口の増加につながるような、新しい地域の魅力発信の形を日々考えています。成果報告会では、閉校を甲賀の5つの地域をパートナーシップでつなぐ場所にするというSDGsの視点が高く評価され、最優秀賞とSDGsオーディエンス賞を受賞しました。

 ~今後の取り組みについて~

 むらのこは、立命館大学Sustainable Week実行委員会のメンバーが中心となって、「地域共創」をテーマにした団体として新しく立ち上がり活動を行ってきました。最近では、自分の興味があるテーマで団体を立ち上げSDGsに取り組む学生が増えているように感じます。むらのこの今後の活動としては、5月26日に、立命館大学Sustainable Week実行委員会と立命館大学COI(アクティブ・フォー・オール拠点)が共催で開催するエキスポーツ2019(https://sustainableweek.org/archives/1759)にて、地元企業(甲賀もち工房)と連携し、餅つき体験、つきたてもち販売をする食ブースの出展を行います。また、11月には、甲賀市の空き家を1か月間借り、住み込みで30日間イベントを行う予定です。

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