2020年3月27日、朱雀キャンパスにおいて、生命科学研究科博士課程後期課程2回生の松原翔吾さんが、森島朋三理事長、仲谷善雄学長に「日本学術振興会 育志賞」の受賞報告を行いました。指導教員である民秋均教授も同席しました。
 「日本学術振興会 育志賞」は、将来、日本の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生の勉学および研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的として、2010年度に天皇陛下(現:上皇陛下)のお気持ちを受けて、創設されたものです。受賞総数は毎年16人程度とされており、2019年度は大学長もしくは学会長の推薦を受けた175人の候補者の中から、松原さんを含む18人が選出されました。

 松原さんの研究テーマは、光合成器官の一種である光合成アンテナがどのように形成されているかを解明することです。現在の技術では「生きた生物を生きたまま観察する」ことは難しいとされています。今回の研究では、光合成アンテナが成長していく過程を光を用いて人工的に再現し、それを観察することによって成長(形成)過程を解明する手法を確立しました。
 民秋教授は、「育志賞は手の届かない難しい賞という印象が強かったが、立命館大学として初の受賞という最初の一歩を踏み出せたことを嬉しく思う」と喜びを語りました。
 その後、研究内容について懇談が行われ、松原さんは、「この研究により、エネルギー問題や環境問題、食糧問題の解決策となりうる光合成をさらに深く理解できるようになる」と今後の可能性について述べました。
 懇談の席上、仲谷学長から松原さんに日本学術振興会からの賞牌を授与し、森島理事長から民秋教授と松原さん、同席された松原さんのご両親に記念品を授与しました。

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