学校法人立命館と国立研究開発法人産業技術総合研究所が連携及び協力に関する協定を締結

 学校法人立命館(京都府京都市、理事長:森島朋三、以下「立命館」)と国立研究開発法人産業技術総合研究所(東京都千代田区、理事長:石村和彦、以下「産総研」)は、双方の持つ強みを生かし、産業技術の振興、社会課題の解決、イノベーション人材の育成ならびに地域イノベーションの推進に寄与することを目的とした包括協定を2021年5月11日に締結いたしました。

 立命館と産総研は本協定を通じて、双方の持つ技術的資源と立命館の人文社会科学から自然科学に至る異分野融合研究の強みを最大限に生かし、企業とも連携して、持続可能かつ活力ある社会のための課題解決とその成果の社会への実装を進めます。国内最大級の公的研究機関である産総研と西日本私立大学との協定締結は、初めてとなります。

 2001年の立命館大学大学院理工学研究科と産総研との連携大学院協定締結を契機に、両者は研究者間の共同研究実施などの連携を進めてきました。特に近年ではお互いの強みを相乗的に連携させて次世代技術の開発に取り組んでいます。さらに、その社会実装を目指して企業を含めた共同研究などの連携を進めます。

包括協定に基づく取り組み

  1. 共同研究の推進
    立命館・産総研のネットワークを活用し企業を含めた共同研究を推進し、社会実装に向けた共同研究の場を設けます。
  2. 文理融合型プラットフォームの構築
    企業や地域社会を巻き込んだ課題抽出型のイノベーションプラットホームを構築します。
  3. 社会課題解決に資するイノベーション人材の育成
    共同研究へ立命館の学生が参加することを通じて技術の社会実装を推進する人材育成に取り組みます。

協定書にサインをする両理事長
協定書にサインをする両理事長
関係者による記念写真
関係者による記念写真

石村和彦 産業技術総合研究所 理事長のコメント
 今回の立命館との協定締結を契機に、企業や大学とのオープン・イノベーションを加速させ、社会課題からバックキャストして研究テーマを定め、研究開発に取り組むことを通じて、産総研自らの価値を向上させるとともに、日本企業の産業競争力を高めていきたいと考えております。
 立命館大学では、学内の文理融合・学部横断に加えて、企業をはじめとした外部との研究連携を高いレベルで実現されており、大変注目しています。研究成果の社会実装先には、企業とのコラボレーションが不可欠だと考えており、関西の企業とのつながりが強い立命館と、標準化・規格化を強みとする産総研とのシナジー効果の創出に期待しています。

森島朋三 学校法人立命館 理事長のコメント
 産業技術総合研究所と西日本の私立大学では初めてとなる協定を締結することができ、たいへん嬉しく思います。産学連携・技術経営分野の人事交流、理工系分野・アート・デザインなどの立命館大学で構想している新領域の研究・教育における連携協力、学生・大学院生の最先端の研究活動への参画など、この度の協定締結を踏まえて、より一層組織的に連携し、双方の事業推進に寄与していきたいと考えています。
 さらに、産総研関西センターと近接する本学大阪いばらきキャンパス(OIC)の地の利を生かし、研究者の相互クロスアポイントメントによる共同研究や組織的に協働した産官学のネットワークの開拓など、一歩踏み込んだ新たな連携モデルの構築を期待しています。
 立命館は、この連携協定を含め、国内外の様々な機関と連携して研究と教育を推進し、大学の根源的役割である研究力を磨き、社会課題の解決に積極的に貢献してまいります。

NEXT

2021.05.20 TOPICS

硬式野球部伝統の一戦!「立同戦」を応援しましょう!

ページトップへ