立命館大学には、学生たちに平和な世界づくりの担い手となってほしい、という思いが込められたプログラムがあります。1995年から20年以上、開講され続けている教養科目「国際平和交流セミナー」です。

 本セミナーでは、3回の事前学習を経て、夏期休暇中に1週間から10日間、教員と20名ほどの学生たちが、国内外の都市を訪問します。現地では、平和に関連する主なスポットを見学するともに、専門家や現地大学の教員・学生と交流します。現地訪問から戻った後は、事後研修を行い、五感で感じた現地での学びを振り返り、レポートにまとめます。観光旅行では決して味わえない本学ならではの教育プログラムです。

 2016年度は「広島・長崎プログラム」「韓国プログラム」「中国プログラム」の3つが実施されます。
 いずれのプログラムにおいても、学部や回生(年次)の異なる学生が参加します。
 さらに、「広島・長崎プログラム」では立命館アジア太平洋大学とアメリカン大学の学生たちも参加し、また、「韓国プログラム」「中国プログラム」では現地の大学生と交流します。
 学生たちは、自分とは異なる立場の人たちと出会い、多様な観点から「平和な世界をどうつくるか」について真剣に議論し、自らが平和創造の担い手として何ができるかを探究します。

< 韓国プログラム 2015年度実施の様子 >
独立記念館
昼食後の記念撮影
Tong-A大学校における歓迎会
< 中国プログラム 2015年度実施の様子 >
中国人民抗日戦争記念館
旅順戦跡
対外経済貿易大学での交流

 昨年このプログラムに参加した学生たちは、

「同じ立命館大学の学生でもさまざまな考え方を持っていることが知れて、とてもおもしろかった」
「現地に訪問して初めて、隣国でアジア太平洋戦争の歴史がどのように捉えられているかを学んだ。日本にいるだけではわからないことがたくさんあるのだと知った」
「被爆者の方々からお話を聞き、これから先、自分たちには何ができるのかを考えた」
「たくさんの友達ができた。一緒に街を歩き、いろんなことを話せて、本当に楽しかった」

と感想を述べています。

 このようにして、「国際平和交流セミナー」に参加した学生たちは、グローバルな視野を携えて思考・行動し、平和な世界づくりに貢献する「世界市民」になれるよう、成長を遂げていきます。

広島・長崎プログラム 2015年度実施の様子

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