2022.03.10 TOPICS

「みらいゼミ」エンパワメント企画 「How to Futurize ワークショップ」開催

 立命館大学教養教育センターでは、三菱みらい育成財団の支援を受け、2021年秋学期より学生提案型ゼミ「未来共創リベラルアーツ・ゼミ」(通称:みらいゼミ)を開始しました。みらいゼミは、正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミで、学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルで運営します。
 この「みらいゼミ」に興味・関心のある学生たちを対象に、エンパワメント企画第一弾として、SU京都グローバルアンバサダーで、ロサンゼルス在住の起業家、S-CUBED LLC創設者である須藤潤氏を講師に招き、オンライン講座「How to Futurize―シンギュラリティ流 私と社会の未来化」を開催しました。

 その後、2カ月にわたって、立命館大学の学生・院生と附属高校の生徒たちが6グループに分かれて、地球規模の課題(教育、エネルギー、環境、食糧、世界的な保健、貧困、セキュリティ、水資源など)を各グループにて設定し、プロジェクト形式で取り組む「How to Futurize ワークショップ」を実施しました。
 2カ月間のワークショップに参加した院生・学生・生徒は18名でした。学部や学校、性別や国籍のborderを超えたメンバー構成で学び合いました。このワークショップには、メンターとして永野 聡産業社会学部准教授と三上 己紀衣笠総合研究機構客員研究員を迎え、参加者が常に相談できるような体制づくりをしました。
 最終発表会には、須藤潤氏にもご参加いただき、各グループの発表に対して質問やコメントをしていただきました。本学の起業・事業化推進室のスタッフも交え、参加者同士も質問し合い、活発な発表会となりました。

【各グループの発表テーマ】

  • もっと話そうよ Let's Talking ~話しやすい環境をつくるためには~
  • 生きやすい社会 シングルマザーの抱える問題
  • 「琵琶湖システム」世界農業遺産認定後における保全と利活用モデルの提案
  • 日本語で就職したい外国人に「生きた日本語」の教育を
  • オンライン自習室

 終了後に実施した参加者アンケートの質問項目「正課授業での学びと何かちがいがありましたか」には、回答者全員が「ちがいがあった」と回答し、その違いについて「異なる分野で色々考えることができた点」「学生・生徒同士で自由に議論しあえた点」「圧倒的に自由な反面、自分の意欲や意思で活動に取り組まなければならなかった点」などがあげられました。また回答者のうち7割が今回学んだことを継続して学びたいと回答しました。
 「本ワークショップを通じて行動変容がありましたか」の質問には、8割が「行動変容があった」と回答しました。「議論を重ね考えやアイデアを磨くという活動を通じて自分の新たな可能性を感じた」や「様々な人とまずは話すことが大切であると実感した」「現地に行って話を聞くことの重要性を学んだのでこれからはネット上でのみで情報収集するのではなく、自分から積極的にお話を伺いに行こうと思う」など、多様な人の話を聞く、議論するということについて、気づきが多いようでした。
 「あなたの研究や正課に取り組む意欲度は、本ワークショップに参加する前と比べて変化しましたか」への質問には、8割が「変化した」と回答し、みらいゼミエンパワメント企画の目的に沿った内容になったことが分かりました。

 今後は、みらいゼミとして継続的に学んでいくチーム、起業化・事業化推進室と連携して起業に向けて取り組んでいくチームそれぞれに、支援を行っていく予定です。

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