科学技術振興機構 大学発新産業創出プログラム(START)「プロジェクト支援型」に川村貞夫教授のプロジェクトが採択

2016.11.08 NEWS

科学技術振興機構 大学発新産業創出プログラム(START)「プロジェクト支援型」に川村貞夫教授のプロジェクトが採択

 理工学研究科 川村貞夫教授は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(以下、JST)による研究成果展開事業大学発新産業創出プログラム(START)(※)「プロジェクト支援型」に採択されました。

 今回採択された技術シーズは、ロボットの関節角座標系の制御にカメラからの視覚情報を加えることで、ロボットの手先位置姿勢を制御する視覚フィードバック制御技術です。本技術シーズの特徴は、従来行われているロボットの厳密なキャリブレーションやティーチングがなくても、ロボットの手先位置姿勢を高精度に制御することが可能になる点です。今回の採択を受け、本事業はジャフコのマネジメントのもと、立命館大学と企業とのコラボレーションを通じて、ロボットの運動制御理論を実際の現場での適用開発を進めていきます。ロボットの導入コストの削減や、ロボット設置環境の変動に対して頑健なロボットシステムを実現し、まだロボットの導入が進んでいない市場へ展開します。これはロボット利用の裾野を広げることで、企業の労働生産性向上に寄与することが期待されます。
 川村教授の本プロジェクトは、JSTの支援を受け、ベンチャーキャピタルである株式会社ジャフコを事業プロモーターとして、大学発技術の事業化を進めます。
 また2年後を目途にベンチャー企業の創出を目指します。

<概要>
プロジェクト名称:視覚相対位置によるロボットアーム作業戦略理論とその実用
事業プロモーターユニット:代表実施機関 株式会社ジャフコ

(※)大学発新産業創出プログラムとは
事業化ノウハウを持った人材(「事業プロモーター」)ユニットを活用し、大学等発ベンチャーの起業前段階から、研究開発・事業育成のための公的資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、リスクは高いがポテンシャルの高い技術シーズに関して、事業戦略・知財戦略を構築しつつ、市場や出口を目指して事業化を目指します。これにより、大学等の研究成果の社会還元を実現しつつ、持続的な仕組みとしての日本型イノベーションモデルの構築を目指します。

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