朱雀キャンパス

2017.01.01 NEWS

立命館理事長・総長新年のごあいさつ

 みなさま、明けましておめでとうございます。
 2017年がみなさまにとって、健康で、幸せな年となりますよう、心から祈念申し上げます。

 グローバル化の急速な進展は、国境を越えてヒトやモノが自由に行きかう『世界に開かれた社会』へと、社会そのものを劇的に変化させています。他方で、昨年のアメリカ大統領選挙やイギリスのEU離脱をはじめ、従来では予想されなかった結果をともなう形で、その反動とも捉えることのできる変化の兆しも見られます。世界の様々な場所・場面において、新たな協力や連携が育まれる一方、国・人種・宗教・文化などの違いによる摩擦や衝突なども繰り返されています。
 また、ICT(Information and Communication Technology)技術の進化は、私たちの生活や働き方を大きく変革しつつあります。AI(人工知能)技術の生活や産業への導入は、技術革新がもたらす雇用の代替や創出が、人や社会にどのような影響を与えるかについて不透明な状況ではありますが、人類の未来を画期的に切り開く可能性を秘めています。

 このように激動する社会において求められるのは、国際的な視野と歴史を越えた洞察力、他者を理解するとともに、自分の力で未来を切り拓こうとする強い意志、そして既成概念にとらわれない創造性を持つ人材です。そして、創造性を持って課題解決を図り、イノベーションを生み出すことのできる人材の育成には、自分と異なる考えや立場の人が集う「多様性のある」環境が必要です。

 立命館は、多様性豊かな私立学校として、時代の要請に的確に対応する教育改革を、自主的・主体的に推進することで、より高い段階の教育と研究を実現してまいりました。
 立命館大学では昨年、大阪いばらきキャンパスに総合心理学部を開設し、心理学とその隣接学問を融合させた、新たな分野の教育研究を開始しました。本年は、私立大学としては西日本初となる教職大学院の開設、食科学部の開設準備、そしてオーストラリア国立大学との教学連携など、時代に応じた新たな教育研究展開を更に進めてまいります。
 APUではビジネス教育における極めて高い国際認証基準であるAACSBを昨年取得し、国際大学として更なる発展に向けた取り組みを展開しています。京都・滋賀・北海道各地に所在する附属校においても、文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」や「スーパーグローバルハイスクール」の指定を受けるなど、日本の初等・中等教育を牽引する学校として高い評価をいただいています。

 立命館は、本年も私立総合学園としての相乗効果を発揮し、グローバル化の推進をとおした質の高い教育・研究活動に取り組んでまいります。本学園への引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2017年1月1日
学校法人立命館
理事長 長田豊臣
総長 吉田美喜夫

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