2017.03.06 NEWS

R-GIRO研究拠点成果報告シンポジウム 「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」を開催

 立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)は、2008年の設立以来、「21世紀の持続可能で豊かな社会の構築」に向けて、自然科学と人文社会科学を統合した研究活動を展開し、その成果をアジアはもとより広く世界に発信してきました。今回のシンポジウムは、R-GIROが2013年度半ばから3年間余り取り組んできた第2期拠点形成型R-GIRO研究プログラム「地球の自然回帰を目指した自然共生型社会モデルの構築」の4つの研究拠点(「環境」「スポーツ・健康」「平和・ガバナンス」「日本研究・地域研究」)の研究成果報告を中心に開催いたしました。
 シンポジウムの冒頭で、村上正紀R-GIRO機構長代理が開会の挨拶を述べ、引き続き行われた第一部では、まず「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」と題して、順天堂大学 学長特別補佐の木南英紀先生による基調講演を行いました。基調講演は、今話題のオートファジーについて、タンパク質の合成と品質管理として、合成メカニズムの概説に引き続き、品質管理の側面から①細胞内で不用となったり、合成の過程で不良となったタンパク質の除去メカニズムとしてのオートファジー作用、②エネルギー確保、血糖維持、タンパク質合成の部品調達としてのオートファジー作用、およびそれらの生理学的・病理学的役割を詳細にわかりやすく説明をいただきました。続いて、R-GIROの各拠点リーダーよりプロジェクト概要、ロードマップを用いた進捗状況、および研究成果について活動概要の説明がありました。

基調講演で語る木南氏
基調講演で語る木南氏
各研究拠点の拠点リーダーから行われた活動概要説明
各研究拠点の拠点リーダーから行われた活動概要説明

第2部では、各拠点が分科会形式に分かれ、招待講演を交えたより詳細な研究成果の発表や若手研究者を中心としたパネルディスカッションが行われました。
全体としてこれらの催しに対し学内外から約150名の参加者があり、忌憚のない質疑応答が行われるなど、今後の研究の発展に繋がる素晴らしいシンポジウムとなりました。
今後、R-GIROでは2016年度から開始した第3期拠点形成型R-GIRO研究プログラム「少子高齢化に対応する生命力と創造性あふれる人間共生型社会モデルの形成」の活動を通し、重要な課題の解決に向けて研究成果を発信して参ります。
引き続き、ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

分科会形式で行われた第2部
分科会形式で行われた第2部

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