鈴木大地スポーツ庁長官がBKCスポーツ健康コモンズを視察されました

 5月10日(水)、スポーツ庁 鈴木大地長官が、びわこ・くさつキャンパスの「BKCスポーツ健康コモンズ(以下、コモンズ)」(※1) を視察されました。

 鈴木長官は、「知るカフェ」を併設するリラックスコモンズ、室内プール、リハビリルームなどを見学されたあと、スポーツ健康科学部伊坂忠夫学部長が研究リーダーをつとめるCOI研究(※2) の一例として、「超指向性スピーカー」「スマートセンシングウェア」の概要説明を受けられました。「新たなテクノロジーがスポーツの未来を変える」可能性に長官は高い関心を示され、積極的に質問を投げかけられました。

 続く大学関係者との意見交換の場では、スポーツ健康科学部、産業社会学部スポーツ社会専攻が行っている教育プログラムの紹介や、立命館の学生アスリートに関する報告を受け、スポーツに関わる人材育成の取り組み、大学スポーツが現在抱える課題や将来の展望などについて、活発に意見が交わされました。

 長官は、全学でスポーツを支え推進する立命館の姿勢に理解と共感を示されるとともに、「大学スポーツを支える施設や仕組みをつくるのみならず、地域社会と一緒にそれをどう活用し、サステイナブルに発展させていくかが大事だ」と、大学スポーツをマネジメントする人材、およびその人材育成の必要性を強調されました。さらには、「地域や社会がスポーツを通じて一体となれる文化を醸成したい。そのために大学が果たす役割は大きい」と、本学への期待を示されました。これを受け、森島専務理事からは、「単なるスポーツと地域との連携にとどまらず、そこに“研究”のエッセンスを加えられることが大学の強みである。このことも活かし、地域の方々に立命館を応援しよう、立命館と一緒にスポーツを盛り上げよう、という気持ちになっていただけるよう、これからも大学スポーツのブランド化に向けて一層努力したい」との発言がありました。

 その後、長官は、立命館の学生アスリートや、彼らを支える学生サポーターらとの懇談に臨まれ、正課と課外活動の両立に伴う悩みや苦労、将来の夢などについて熱心に耳を傾けていました。

コモンズのアクティブデッキで説明を受ける鈴木長官
コモンズのアクティブデッキで説明を受ける鈴木長官
スマートセンシングウェアの紹介
スマートセンシングウェアの紹介
「大学とスポーツ」をめぐり活発な意見交換
「大学とスポーツ」をめぐり活発な意見交換
学生アスリート・学生サポーターたちと
学生アスリート・学生サポーターたちと

(※1)「BKCスポーツ健康コモンズ」について

立命館大学は、スポーツを学びと成長の場と位置づけ、早くからスポーツの振興と発展につとめてきました。BKCスポーツ健康コモンズは、「スポーツ健康コミュニティの拠点となる空間づくり」をコンセプトに、学生・教職員・校友・地域の皆様がスポーツ・健康づくりにおいて交流・連携を図る場となることを目指し、2016年9月に完成した施設です。 正課授業や課外活動、研究活動に加え、学生や教職員、地域の皆様が主体的に健康的なライフスタイルを確立するために必要な健康増進プログラムを提供しています。



(※2)「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」について

文部科学省/国立研究開発法人科学技術振興機構が主導する、国を代表する先進的な研究拠点「COI STREAM」に、スポーツ健康科学部の伊坂忠夫学部長を研究リーダーとする「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点」が採択を受けています。運動を日常化させることによって健康寿命の延伸に貢献することを目指し、さまざまな研究開発に取り組んでいます。


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