講座の様子

今年度テーマは「琵琶湖と人の様々な関わり」

 2017年7月23日(日)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス ラルカディアにて、2017年度第2回「びわ湖の日」連続講座(主催:滋賀県、共催:立命館大学)を開催し、10代から90代まで、幅広い年齢層の受講者約130名にご参加いただきました。
 本講座は滋賀県環境基本条例で定められた7月1日「びわ湖の日」に関連し、琵琶湖や滋賀の環境について学んでいただくことを趣旨とし、「滋賀県と立命館大学との連携・協力に関する包括協定」(2015年1月締結)にもとづく事業の一環として、滋賀県 琵琶湖環境部 琵琶湖保全再生課と立命館大学 BKC地域連携室との連携により、2015年度から実施しています。
 2017年度は、「琵琶湖と人の様々な関わり」を全体テーマとしています。

ゲノムから探る琵琶湖

 第2回講座は「琵琶湖を調べる-ゲノムから探る琵琶湖-」をテーマに、立命館大学 生命科学部 伊藤將弘 教授が講義を行いました。
 講義は「ゲノム編集とは何か」という基礎からはじまり、ゲノム編集で不妊化した外来魚を琵琶湖に放流し、その根絶をめざすプロジェクトなどの事例や、細菌集団をまるごと解析することにより大量の遺伝子解析が可能となる「メタゲノム解析」などの先進技術について解説が行われました。
 また、琵琶湖の環境浄化-ひいては世界の淡水域の環境浄化-のための学際複合的な研究を進めている「立命館大学琵琶湖Σ研究センター」などの取り組みが紹介され、大学として琵琶湖にかかわる研究に力を入れていることが説明されました。

「Biwakoomics-全琵琶湖学-」を提案

 まとめでは、琵琶湖の環境保全を考えるとき、琵琶湖を単体でとらえるのではなく、琵琶湖に影響を与える山・森・川なども含めそれぞれにおいて環境保全を進め、点から線へ、線から面へと広げていくことが重要であること、そしてそのことを科学的視点で見て、琵琶湖に関する様々なデータを可能な限り蓄積し、そこからAI(人工知能)により「豊かな琵琶湖」に思いもよらない必要な因子を見出し、シミュレーションを行ったうえで、技術開発を繰り返し進めて琵琶湖再構築をめざす、「Biwakoomics-全琵琶湖学-」を提案されました。

 受講者からは、「環境改善のための生命科学的アプローチが新鮮だった」「琵琶湖の再生・進化にこのような切り口があったかと興味深く聞いた」「琵琶湖の未来にとって、とても夢のある(希望の持てる)話で勇気づけられた」といった感想や、「琵琶湖の中で起こっている現象の背景の読み方、見方の重要性を考える起点になりそうである」「県民の一人として琵琶湖の近くに居住していることをこれまで以上に誇りに思い、再生または進化に少しでも貢献できればよいと思う」といった、今後の行動に向けた思いが述べられました。

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