留学生とホースとファミリが刃物体験をする

 国際交流を通じ、提携校との間の連携を深めることを目指して、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)国際教育センターでは7月7日(金)~7月9日(日)、立命館大学の留学生と初芝立命館中学校・高等学校(大阪府堺市)の生徒・ご家庭との2泊3日のホームステイを実施しました。

 初芝立命館中学校・高等学校は、学校法人立命館との教学提携のもと、推薦入試制度で立命館大学または立命館アジア太平洋大学へ進学を目指す、「立命館コース」を設置しています。OIC開設後の2016年度には、一貫教育課とOIC国際教育センターを窓口に初芝立命館中学校の「English Immersion Camp」へ立命館大学の留学生を派遣するなど、交流を進めてきました。

 初芝立命館中学校・高等学校は、立命館の提携校として、大学との連携により国際教育・英語教育の一層の展開を検討されています。そうした中、立命館大学のキャンパスのうち、距離的に近く、また、「アジアのゲートウェイ」をキャンパスコンセプトの一つとするOICと連携した新たな取り組みを展開できないかと、初芝立命館とOIC国際教育センターとが協働で、立命館大学に学ぶ留学生と初芝立命館の生徒との交流機会を検討してきました。

 初芝立命館のある堺市は、刃物産業など「ものづくり」の基盤があります。立命館大学の留学生にとって、初芝立命館の生徒やご家族とともに「ものづくり」の現場を見学できることは貴重な機会であり、社会見学を軸に検討を進めました。また、初芝立命館のプログラムで留学生を受け入れている経験により、数日間のホームステイ受入を引き受けていただけるご家庭が多いとのことから、社会見学とホームステイを組み合わせた交流のプログラムを企画し、今回実施することにしたものです。

 ホームステイの参加者は、立命館大学が「平成25年度 大学の世界展開力強化事業」で採択された、「国際PBLによるイノベータ育成プログラム」によるタイ、インドネシアからの短期留学生、そして中国出身の正規課程留学生8人で、初芝立命館中学校・高等学校からは学生8人のご家族が参加されました。

 7月7日(金)、初芝立命館中学校・高等学校で行われた顔合わせを経て、留学生と受入ご家庭はそれぞれホームステイを開始。翌日は、堺刃物ミュージアムで、堺市の伝統産業である刃物について学びました。その後は、各家庭で一緒にたこ焼きを作ったり、堺市にある公園や博物館に行ったり、ゲームをしたりして各々楽しい時間を過ごしたということです。

 ホームステイについてタイ出身の留学生は、「とても歓迎されて、喜んでお家に迎えてくださったことを感じました。短い間でしたが、家族の一人になった気持ちでした。」と、とても満足した様子でした。

 また、別の留学生からは、「私のホストファミリーは、神社やショーなどの地元の観光スポットに連れて行ってくれました。地元の場所に行けたことで、自分だけでは発見できなかった日本の良さを知ることができました。大きな観光地ではなく、地元の場所に連れて行ってもらってよかったと思います。」という感想が寄せられました。

 受入家庭からは、「英語でのコミュニケーションには難しさも感じたものの、意思疎通ができてうれしかった」、「留学生が子供たちと仲良く遊んでくれて良かった。また実施されるのであればぜひ参加したい」といった声が届きました。

 今回のホームステイに続き、OIC国際教育センターは今後もホームステイやホームビジットなど、留学生と日本の家庭との交流をより深める機会を企画する予定です。また初芝立命館中学校・高等学校との間で、今後は他の企画を通じても文化交流を促進することを検討するとともに、より多くの連携先と同様の交流企画を検討していきたいと考えています。

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