2017.11.17 TOPICS

障害学生の就職活動を考える「障害学生のキャリアを考える会」を開催

自分の障害を理解すること、そして必要となる配慮を相手に伝える重要性とは

発案者の松波さん
発案者の松波さん
サポートスタッフの様子
サポートスタッフの様子

 11月11日、キャンパスプラザ京都で、就職活動を終えた障害のある学生が、これから就職活動を控える学生を対象に「障害学生のキャリアを考える会」を開催しました。本企画は、就職活動を行う障害学生の不安の軽減や、内定者およびOB/OGとのネットワーク形成などを目的とし、「障害者雇用枠」での就職活動に関心のある本学の学生を対象として行われ、障害者の就職活動の現状や向き合い方について理解を深めました。
 本企画は、キャリアセンターによる障害学生向け進路・就職ガイダンスと題した新卒採用における「障害者採用」についての講演や、内定者やOB・OGがそれぞれの立場から障害者雇用枠で仕事を行うことについて自身の経験から得た教訓を伝える機会であり、これから就職活動を控える学生らは身近な先輩らの声に耳を傾けていました。その中で、内定者やOB・OGは「自分の障害に対しての向き合うこと」、「自身の障害について相手に伝え、どのようなサポートがあれば最大限のパフォーマンスができるのか」など、障害を決して言い訳にせず、必要となる配慮を伝えられるコミュニケーション力が重要であると伝えました。
 昨今、障害学生の大学在籍率が増加していることに伴い、就職活動に取り組む障害学生の増加も予想されています。他の多くの学生と同様、障害学生も就職活動に対する不安や悩みを抱えています。しかし、一般的な就職活動については大学の支援体制が整っていることに対し、障害学生に対しては十分な支援体制が確立されているとは言えず、内定者やOB・OGなどとの接点や相談先が限られているのが現状で、本学も例外ではありません。発案者の松波実咲さん(理工学部4回生)は、「自身が就職活動を始めた頃、障害学生はいったいどこに相談しに行けばいいのか、キャリアセンターや障害学生支援室に果たして相談に乗ってもらえるのだろうかなど、学内で誰を頼ればよいのかわからなかった。この企画がこれから就職活動を控える後輩のキャリア支援に少しでも力になれば」と開催への想いを語り、本企画が障害学生の就職支援の充実につながり、障害の有無に関係なく、誰もが必要な支援を見つけ、活用できるような環境になることを期待。また、長澤克重障害学生支援室長・学生部長は「学生の発案でこのような企画ができたことは素晴らしいこと。学生の視点や立場から普段の就職支援ではカバーできない部分が形になっており、今後も続けて欲しい」と語りました。

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