篠原 靖司 教授

健康リーダー研修会 2021年12月17日

 湖南広域消防局西消防署内に併設されている草津市コミュニティ防災センターを会場に、感染症予防対策を十分に講じられた上で、笠縫東まちづくり協議会開催、健康リーダー研修会が開催されました。

 健康リーダー研修会は、草津市笠縫東学区住民の方々の健康維持・増進をはじめとして、認知症予防などあらゆる年代の体力増進を図ることを目的に年間を通じて数回開催されています。12月と1月を、昨年に引き続き本学スポーツ健康科学部の教員が講師を担当いたします。
 12月は、医師でもあり、ラグビーワールドカップ2019のマッチドクターの経験もある、本学スポーツ健康科学部 篠原 靖司 教授が「膝関節」をタイトルに講義いたしました。年齢とともに、不具合が起こりやすくなる膝関節のお話とあって、皆さん最後まで熱心に受講されておりました。

篠原 靖司 教授
スポーツ健康科学部 篠原 靖司 教授

 まずは膝の痛みが起こるしくみ、痛みの症状はどう進んでいくのかをお話いたしました。初期の症状としては、立ち上がった時の痛み、朝起きた時の第一歩の「きしみ」、膝の後ろがつる、といったことが挙げられますが、いずれも動いているうちに痛みが消えるのが初期の特徴です。また、膝の内側、お皿の骨の外側、膝の後ろ、と痛みが表れてくる場所の変化もお伝えしました。
 初期、中期、末期の症状、そして手術の話となり、篠原 靖司 教授からの「予防に取り組み、人工関節にまでならないようにすることが大切です」との言葉には、皆さんうなずかれておりました。

 一番の予防は、筋力トレーニングとストレッチの運動療法であることをお伝えするとともに、「無理をしない。痛みがない程度に行う。毎日行える程度の回数と時間で。根気強く続ける」といった、コツもお話しました。早速、講義の合間に、大腿四頭筋(太ももの前側)を鍛えるトレーニングをいくつかレクチャーし、皆さんで一緒に行いました。併せて、膝の裏側やふくらはぎを伸ばすストレッチ、足の指を使ったストレッチも実践しました。どんなトレーニングも、まずは試してみて、自分に一番合うものを取り入れるのが良いそうです。

ふくらはぎを伸ばすストレッチ
ふくらはぎを伸ばすストレッチの様子
膝うらを伸ばすストレッチ
膝うらを伸ばすストレッチの様子
受講生からの質問
たくさんの質問がありました

 講義後の質問タイムでは、次々と手が上り、熱心に質問をされておられた皆さんの様子がとても印象的でした。こむら返りや太ももの痙攣は、筋トレで鍛えてもなるのですか?との質問には、冬場は特に水分が足りにくくなるので、水分もしっかりとったうえで、適切な塩分を摂るのが大切です と答えました。

 この日は、今季一番の寒気となり、外は風もきつく雪が舞い散っていましたが、参加された皆さんは、みなとても満足された表情で帰っていかれました。
 1月は本学スポーツ健康科学部 村上 晴香 教授の講座を予定しています。
 「健康リーダー研修会」のように地域一体となって取り組んでおられる、このような健康増進活動に協力する本学教職員の様子を今後もお伝えしていきます。

関連情報

NEXT

2021.12.21 NEWS

在大阪・神戸インド総領事がご来学

ページトップへ