株式会社NTTデータ経営研究所が2050年の未来の社会をテーマに主催した懸賞エッセイコンテストにて、上西良彦さん(理工学部1回生)の作品『夜明け』が最優秀賞に選ばれました。

本コンテストは、NTTデータ経営研究所が創立30周年を記念して開催されました。SNSやドローン、スマートフォンの発展、オンライン会議など、30年前には存在しなかったさまざまな技術や生活様式が現代では当たり前のものとして身近に存在しています。これから30年後、どのようなテクノロジーが生まれ、どんな社会になっているのか。「2050年の未来の社会/新しいカタチ」をテーマに、エッセイが募集されました。

受賞作品『夜明け』は、2050年のある大学生の日常生活を描いたもの。スマートフォンはすでに使われなくなった社会で、ウェアラブルデバイスを活用して最適な食事が用意され、IOB(Internet of Bodies)機器やAR(拡張現実)、ニューロテクノロジーを使った買い物が可能となり、大学までの移動手段にはドローンタクシーを使う日常が描かれています。
「夏期休暇中、偶然このコンテストを見つけ、『未来について書く』というテーマに興味を抱いて応募しました。作品で最も伝えたかったのは、“データを支配する者が世界を制する”という言葉です。20世紀は石油が湧く場所が利権を握っていましたが、21世紀からは、誰が何を買ったのかといった市場データや、スマホであればOSを開発しているAppleやGoogleのように、湧き上がるデータを多く保有していることが重要になったと思います。そのデータを扱い、世の中を効率的にしていくことが求められていると考えました」と作品に込めた思いを語りました。

上西さんは、普段から政治や安全保障政策などに関心を抱いており、政策に対して常に自分の考えを持つことを意識し、かつ、そういった考えは数値やグラフなど統計情報、歴史的な繰り返しや事実に基づいて形成することに努めているといいます。『夜明け』では、上西さんが日々課題意識を抱いてきた日本の政治や社会問題に対する考えを反映しました。

流れるようなストーリー、そして自由で広い視野で物事をとらえたことが評価され、『夜明け』は見事、最優秀賞を受賞。NTTデータ経営研究所の柳圭一郎社長との対談が実現し、情報誌「情報未来 30周年記念号」に柳社長との対談記事と『夜明け』が掲載されました。
「この度は、柳社長と対面で対談させていただきました。会社のトップに立つ方とお話しするのは大変貴重な機会で、このような機会をもらえたことが本当に嬉しかったです。柳社長の非常に広い視野、物事をさまざまな角度からとらえる姿勢が大変勉強になりました」と対談を振り返りました。

上西良彦さん(理工学部1回生)のコメント

この度はこのような機会をいただきありがとうございます。
文章力に自信のなかった私ですが、コンテストとの偶然の出会いからこのような賞をいただき、柳社長とお話ができる機会までいただけたこと、本当に嬉しい限りです。
エッセイでは未来について実現可能、不可能を問わず書きましたが、私が本当に伝えたいことは、「私たちはどんな未来を創造するべきか」という点です。未来の明暗は、今を生きている私たちが握っています。未来の創造のためには、数多くの議論が必要です。私たちもその議論に少しでも加われると良いと思います。

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