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2016年度 立命館大阪プロムナードセミナー 大阪・京都文化講座(後期)



           昭和の風俗・風物・風景 
          

         -忘れられた昭和史-




共催 大阪大学大学院文学研究科・大阪大学21世紀懐徳堂・立命館大学文学部

コーディネーター 大阪大学大学院文学研究科 教授 和田 章男
          
立命館大学文学部     教授 藤巻 正己

【募集案内】

開講期間
全8回(いずれも月曜日)
2016年10月17日・24日・31日・11月7日・14日・21日・28日・12月5日
 時 間14:00~15:40(90分の講演と10分の質疑応答)
 会 場立命館大阪梅田キャンパス (大阪富国生命ビル5階)
 受講料1回1,500円(7回以上一括申込・振込の場合10,000円)
 定 員各回130名 【先着順】 ※要事前申込
定員になり次第締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。


【講演内容】

 昭和が遠くなった。
 平成が始まって四半世紀が経ち、昭和世代も少しずつ減っている。そんな中、昭和に生まれた家屋に人気が集まり、昭和のファッションが復活する。
 第二次世界大戦、戦後の混乱から高度経済成長期、バブル景気へ至る昭和の道のりでは、戦後の復興を象徴するような新幹線の開通、東京オリンピックや大阪万博の開催などが今にも語り継がれる時代の標識ともなっている。
 このような華やかなイベントの陰には、政治経済を中心とする昭和史に書かれることのない、文化、芸能、スポーツ、商売、生活などにおける多彩な活動が繰り広げられていたのだった。
 本講座では、記憶と忘却のはざまにある昭和の風俗・風物・風景を掘り起す。
 そこには関西の庶民たちの汗と息づかいと笑いがある。

 第1回
作家が捉えた京阪の<闇市> ※終了
2016年10月17日(月) 
               斎藤 理生 (大阪大学大学院文学研究科 准教授)
               
 焼けた大阪。焼けなかった京都。敗戦直後、二つの都市は対照的な状況にあった。しかし、新しい時代の訪れによる急激な変化にさらされた点では同じであった。その変化と混乱のありようを、小説の中で〈闇市〉がどのように描かれたのかに着目することで確かめたい。

 第2回
昭和初期関西の登山ブームと「旅行団」 ※終了
2016年10月24日(月)
                 赤井 正二 (立命館大学産業社会学部 教授)

 明治末から始まる近代登山は昭和初期にブームの頂点に達する。関西各地でも多くの「旅行団」が結成され、「公休日」を利用して「日帰り」旅行をした。商店主・店員・会社員など一般社会人が中心だった。こうした「旅行団」が現在のJTBの設立につながっていく。

 第3回
戦後大阪のサークル詩運動 ※終了
2016年10月31日(月)
              宇野田 尚哉 (大阪大学大学院文学研究科 准教授)

 戦後の日本では、無名の庶民が、地域や職場や学校や療養所で、「サークル」と呼ばれる小集団を形成し、さかんに表現活動を行いました。この講義では、今では忘れられた50年代大阪のサークル詩誌を紹介しながら、高度成長前の時代を生きた人々の感性に迫ります。

 第4回
古写真から読み解く昭和京都の街と祭礼~失われた<景>の数々~ ※終了
2016年11月7日(月)
                    加藤 政洋 (立命館大学文学部 教授)

 昭和という時代を通じて、都市は郊外へと拡大する一方、旧市街地では破壊と創造が繰り返されて、新しい景観が次々と生み出されました。今回の講座では、古写真を手がかりに、昭和京都の<景>の数々を会場の皆さんと一緒に探訪してみたいと思います。
                       

 第5回
大阪のスポーツ少年団ー先駆地・豊中市の事例にみる歴史と課題ー ※終了
2016年11月14日(月)
                 堤 研二 (大阪大学大学院文学研究科 教授)

 創設50周年を超えて活動しているスポーツ少年団を題材として、その概要と歴史にふれます。また、少子高齢化の時代における青少年スポーツを通じた地域活動の実態を踏まえて、地域における子育てや地域スポーツ活動に関する課題整理と今後の展開を試みます。

 第6回
戦前期京都のモダニズム ※終了
2016年11月21日(月)
                   中川 成美 (立命館大学 文学部 教授)

 日本の古都、京都は古い伝統文化を未だに継承しながらも、一方に斬新な現代性をいつも発揮してきました。忘れられた風景の中に残された、未だ輝きを失わない古くてモダンな街・京都の魅力を、文学や映画から見出してみようと思います。

 第7回
踊る京阪神ー都市モダン文化のなかの音楽とダンス ※終了
2016年11月28日(月)
               輪島 裕介 (大阪大学大学院文学研究科 准教授)

 関東大震災後、都市モダン文化の先進地域であった関西ではダンスホールやカフェが隆盛し、最新の西洋音楽を大衆的かつ身体的に受容する上で重要な役割を果た した。今回は、少女歌劇や戦後のナイトクラブにも視野を広げながら、大衆音楽とダンスの文化史的意味について考えてみたい。

 第8回
芸能と観光の昭和史―吉本にみる〈埋もれた昭和〉と〈創られた昭和〉― ※終了
2016年12月5日 
                    遠藤 英樹 (立命館大学文学部 教授)

 芸能と観光は深くつながりあっている。本講演は、芸能と観光のつながりから「昭和史」を紐解いていこうとする試みである。その際、吉本を主な事例に、芸能と観光をめぐる「光」の部分だけではなく「影」の部分にも注目し、〈埋もれた昭和〉と〈創られた昭和〉を考えていきたい。

※事情により、やむを得ず、日程・テーマ・講演者などが変更になる場合がございます。


【お申込方法】

①「申込書」に必要事項を記入の上、FAX・メール・郵送、いずれかの方法で下記お申込み先までお送りくだ さい。

 ※お電話での申込みはできません。

 ※メールでお申込みの場合、メールに件名・本文を記載のうえ「受講申込書」を添付してください。

  件名・本文がないと正常に受け取ることができませんので、ご注意ください。

②受講申込み受付後、「受講受付確認書」「郵便払込票」を送付いたしますので、受講料を納入(郵便払込)願います。

 ※事務局窓口にて現金で納入することはできません。

 ※払込手数料は申込者のご負担でお願いいたします。

 ※いったん納入いただいた受講料は返金いたしかねますので、ご了承ください。

 ※お申込み後、二週間以上たっても連絡がない場合は、お手数ですがお問合せ先までご連絡ください。

 ※事務局より受講料納入確認の通知は行いません。

③受講当日は、会場受付にて「受講カード」をご提示ください。
 ※2015年4月以降初めて講座を受講される方へは、受講料の納入確認後、受講カードを送付いたします。
 ※受講カードが届くまで1~2週間程度かかることがあります。
 ※既に受講カードをお持ちの方は、引き続きご利用いただけます。カードの再発行は行いません。


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