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2017年度 立命館大阪プロムナードセミナー 


「言葉の身づくろいと遊び」


講師 木津川 計  上方芸能評論家 / 元立命館大学教授

1935年生まれ。大阪市立大学文学部卒。自ら創刊し、編集長を務めた雑誌『上方芸能』は、京阪神の芸能や大阪文化を広く紹介・論評する専門誌として48年の歴史を持つが、2016年6月、200号を機に終刊した。NHKラジオエッセイ(関西エリア)をレギュラーで担当するほか、「木津川計の一人語り劇場」を主宰して新国劇や新派の名作などを各地で口演している。京都市芸術功労賞、菊池寛賞受賞。



【募集案内】

開講期間 全6回(いずれも金曜日) ※終了しました※
 2017年5月12日・6月9日・7月14日・9月15日・10月13日・11月10日
 時 間 14:00~15:40
 会 場 立命館大阪梅田キャンパス (大阪富国生命ビル5階)
 受講料 1回1,700円(全6回一括申込・振込の場合 8,500円)
 定 員 各回100名 【先着順】※事前申込 ※終了しました※
 定員になり次第締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。

【講演内容】

 見苦しくないよう人は服装を整え、身づくろいに気を遣う。同様に、言葉も聞き苦しくなく、読まれて恥をかかぬよう人は留意する。いわば言葉も身づくろいするのである。
 服装に種類があるように、言葉も改まったり、くだけたり、笑わせもすれば遊びもする。
 私は漢検の情報誌『La漢』に2000年から09年まで隔月に55回「ことばの四方八方」を連載。それを『ことばの身づくろい』(『上方芸能』出版センター、12年9月)として上梓した。この書を中心に、以降の表現に関する諸問題を加え表現の種々相を楽しく語ってゆきたい

第1回
 大阪のしゃれ精神―「商は笑なり」と言葉あそび― ※終了しました※
2017年5月12日(金) 


 大坂は"天下の台所"といわれた商いの都市だった。商人は愛想の良さと笑いを大事にしたからしゃれ言葉がいっぱい生まれ、謎掛けあそびがはやった。元禄以降の大坂が落語を生み、大阪になって喜劇や漫才を育てた。笑う都市大阪の源流を尋ね、笑いの効用を探る。

 第2回
ウイットとエスプリ―言葉の化粧と武器としての笑い― ※終了しました※
2017年6月9日(金)
 

 化粧して女性が引き立つように言葉も化粧する。それがしゃれであり機知、即ちウイットである。また、笑いは寸鉄人を刺す言葉と同様に礫や武器にもなり得る。即ちエスプリである。両者の区別と実例を豊富に、衰弱する風刺的批判的な笑いの必要とその興隆を促す。

 第3回
 言葉遣いと心くばり―言葉の誤使用と人間関係術― ※終了しました※
2017年7月14日(金)


 粗雑な言葉遣いは「お里が知れる」と貶される。「こんにちわ さよならを美しくいう少女」は褒められる。言葉遣いのよしあしである。が、言葉の誤使用は広がるばかりだ。その現状とあり得べき人間関係、加えて温かい地上のために心くばりの言葉の豊かな実例を示す。

 第4回
 漢字の感じと知恵―漢字の詩情と漢字遊び― ※終了しました※
2017年9月15日(金) 

 「漢字はだまっている/カタカナはだまっていない/カタカナは幼く明るく叫びをあげる/アカサタナハマヤラワ」(谷川俊太郎)。「ウツという字を生み出した人の鬱」という川柳もある。貧と貪との違いの意味他、漢字の感じと面白さだ。だから漢字遊びが多様に生れた。

 第5回
 言葉への向き合い方―言葉へのセンシビリティ― ※終了しました※
2017年10月13日(金) 

 「女史」や「女房役」が性差別語とされた。「おふくろの味」もとなって、ん?と考えるところから始めよう。人格の高低は言動の人間性に負うている。センシブルな感性を言葉に求めたい。例えば地名は歴史の索印だし、人名は文化なのだ。 表現もまた人間的でありたい。


 第6回
 変わる日本語への対し方―日本語を痩せるにまかせていいのか― ※終了しました※
2017年11月10日(金) 

 「姑息な手段」を日本人の13%が①「一時しのぎ」と解し、80%が②「卑怯な」と答える。が正解は①だ。また「破綻」は「やぶれ、つまずき」、「空しい」は「むなしい」が正解だから国語力に加え漢字力も衰える。豊かな日本語を痩せるにまかせていいのかを多面的に問う。

※事情により、やむを得ず、日程・テーマ・講演者などが変更になる場合がございます。

【お申込方法】

※全6回満席につき受付を終了しました※

①「受講申込書」に必要事項を記入の上、FAX・メール・郵送、いずれかの方法で下記お申込み先までお送りください。

 ※お電話での申込みはできません。

 ※メールでお申込みの場合、メールに必ず件名・本文を記載のうえ「受講申込書」を添付してください。

  件名・本文がないと正常に受け取ることができませんので、ご注意ください。


②受講申込み受付後、「受講受付確認書」「郵便払込票」を送付いたしますので、受講料を納入(郵便払込)願います。

 ※事務局窓口にて現金で納入することはできません。

 ※払込手数料は申込者のご負担でお願いいたします。

 ※いったん納入いただいた受講料は返金いたしかねますので、ご了承ください。

 ※事務局より受講料納入確認の通知は行いません。

 ※お申込み後、二週間以上たっても連絡がない場合は、お手数ですがお問合せ先までご連絡ください。


③受講当日は、会場受付にて「受講カード」をご提示ください。
 ※2015年4月以降初めて講座を受講される方へは、受講料の納入確認後、受講カードを送付いたします。
 ※受講カードが届くまで1~2週間程度かかることがあります。
 ※既に受講カードをお持ちの方は、引き続きご利用いただけます。カードの再発行は行いません。


【講座会場】



※講座会場(大阪富国生命ビル5階)へは、地下2階又は1階からシースルーエレベーターをご利用ください。


【お申込み・お問合せ先】

〒530-0018
大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階
立命館大阪梅田キャンパス 14階公開講座事務局
(窓口時間:月~金9:00~17:30 ※土日祝を除く)
TEL:06-6360-4895
FAX:06-6360-4894
E-mail:osaka-kz@st.ritsumei.ac.jp(公開講座専用)

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