2016.07.05

サービスラーニングの様子

7月に入り、暑い日が続いています。
キャンパス内の学生のみなさんは、夏季休暇の予定を楽しみにしながら、定期試験の準備に励んでいるところです。

今回は、4月に投稿したスポーツ健康科学部のサービスラーニングのその後の様子を報告したいと思います。
4月のガイダンスの終了後、今年度の受講生が確定し、学内での事前研修等を受講したあと、さっそく実習が始まっております。なかでも、地元の草津市教育委員会様との連携による「草津市教育委員会サービスラーニング」では、受講生が草津市内の小学校に出向き、小学校教育現場の授業補助に入ったり、10月に立命館大学くさつびわこキャンパスクインススタジアムにて開催される「ジュニアスポーツフェスティバルKUSATSU」に向けた準備などの活動が行われております。

 


先日、今年度のサービスラーニング実習の最初として、対象の小学校において主に6月下旬から7月初旬に実施されている「体力テスト(スポーツテスト)」の指導補助としての活動がスタートしました。この日は「ソフトボール投げ」の指導補助が行われました。全国的に「ソフトボール投げ」の記録は、徐々に低くなり、現在の子供たちの体力・運動能力のなかでも、その改善が特に期待されているところです。学生たちは、対象学年の発育発達に即した言葉の選択や、指導のポイントを事前に入念に調べた上で、実際に児童を前にして「ソフトボール投げ」の記録をどうすれば伸ばせることができるかについて丁寧な説明を行いました。


受講生は、実際に指導してみて「一度に多くのことをいいすぎると理解しづらく,また実行することができないと思った。」などといった教授法についての問題意識を持ったようで、次回以降の指導法の改善に活かすことができる有用な体験を蓄積したようでした。


さらに別の回には、草津市内の全14校の6年生が取り組んでいる「長縄連続跳び(8の字跳び)」の指導に向けた練習会が開催されました。
この「長縄連続跳び(8の字跳び)」ですが、「ジュニアスポーツフェスティバルKUSATSU」において、草津市内の全6年生(約1,300名)により実施されるもので、3分間でどれだけ多くの回数を跳べるかを競いあうことで「運動を通して、すべての子どもに感動を」与えることを目的に実施されています。
サービスラーニング受講生らは、この「長縄連続跳び(8の字跳び)」をどうやったら失敗することなく上手く跳ぶことができるかについてや、長縄の回旋の仕方の工夫についてなどを、草津市内の小学校にて指導することになっています。この日は、そのための練習会で、草津市教育委員会の宅間主査様の指導のもと、指導のポイントを実際に体を動かしながら考えました。さらに、昨年度の受講生からも、実際の子供たちの動きの特徴を踏まえた上での指導法についてのアドバイス等をもらいながら、どのように指導すれば良いのかを試行錯誤していました。これらの工夫がどのように指導現場で子供たちに受け入れられるのか楽しみなところです。



大学における専門的学びと、地域社会がもつスキルを、互いにサービスし合うことで、学生はこれまでの学びを伝えるという価値ある経験を得る、地域社会は科学的知識に裏打ちされた知識により現場における課題の解決法を得るという、双方において有用な「サービスラーニング」は、今年度1年を通じて多様なプログラムが用意され、受講生は、それらに取り組むことで、さまざまな学びの深化がなされていきます。
サービスラーニングの他のプログラムの様子についても、本ブログでご紹介したいと思います。




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