2016.07.12

ニュースポーツを知る

本日の【ken】の担当する専門演習では、学校教育や子供を対象としたスポーツ教室等の現場で広く取り入れられている「ニュースポーツ」の指導について取り扱いました。受講学生たちは、多くのニュースポーツのうち、特に指導されることが多くなっている「タグラグビー、アルティメット、スポーツオニごっこ」を中心に事前にそれらのルール、指導法等を調べてきた上で、それを実際に互いにプレーしながら教えあい、将来それぞれの指導現場で活用ができるようになることを目的としました。


しかし、学生たちの願いもとどかず、天気は雨で、グラウンドは水たまりができて滑りやすく、コンディションとしては非常に悪い状態のなか、アルティメットの指導から始めることにしました。まずは、担当の学生より主なルールと、キーとなる動き、典型的な戦術が説明されました。引き続いてアルティメットにおいて用いられるフライングディスクのスローイングについてのコツとバリエーションについて指導がありました。フライングディスクを自分の思ったところに思うままにスローするのはなかなか難しいのですが、ポイントを押さえた指導で、短時間で多くがフライングディスクを安定してスローイングできるようなっていました。
そして、チームに分かれて、いよいよ実戦です。ぬかるみに気をつけながらおそるおそるプレーしたのもつかの間、点数が交互に入り、プレーが白熱してくると、靴や服が濡れことを厭わないようになるだけではなく、ぬかるみにスライディングするものも出てきて、あっと言う間に受講生はずぶ濡れ、泥まみれになりました。ハーフタイムには、より高度な戦術をミーティングにより立案し、後半戦に展開するチームも出始め、ニュースポーツといえど、既存のスポーツ種目に負けないほどの魅力がある競技特性を体感することができました。
 



この後さらに、途中雨脚が強くなることもありましたが、そんなことはお構いなしに、タグラグビー、そして最近特に人気が高くなってきたスポーツオニごっこも行われました。特にスポーツオニごっこは、年齢、性別を問うことなくすべての世代が簡便にルールを理解することができ、かつ宝を取った時の達成感は大きく、危険性も低いスポーツであることが理解できました。
 



今回の経験を活かして、受講生が将来それぞれの現場で、リーダーシップを発揮し、ニュースポーツにも積極的に取り組んでくれることを期待したいと思います。


※追記
先日、九州宮崎県における将来のトップアスリートの発掘育成事業「宮崎から世界へ挑戦!ワールドアスリート発掘・育成プロジェクト」の育成プログラムのうち、コオーディネーショントレーニングの講師としてトレーニング指導に行ってきました。宮崎全県から選抜された小学校5年生、中学1年生を対象に神経系の運動能力である一般的コオーディネーション能力の育成を目的とした内容としましたが、さすが選抜されてきた選手たち、運動能力の高さはもとより、挨拶や短時間でのスピーチなどもしっかりとしたもので、決してパフォーマンスだけではない豊かな「スポーツパーソンシップ」の育成を図ろうとしているプロジェクトの趣旨に大いに共感いたしました。今年度はあと数回宮崎に行けることになっているので、また続報もお知らせしたいと思います。



【ken】