2016.12.06

アスリートを育てる

先日、今年度より関わっている宮崎県のワールドアスリート発掘・育成プログラム(WAP)の講師として、今年度の3回目の講習会に赴いて参りました。当日の宮崎地方は、12月というのに、20度を越える陽気で、汗をかきながらのトレーニングとなりました。

この日のトレーニング内容は、前回に引き続いて、あらゆるスポーツ種目の基礎的基本的となる動きづくりを中心とする「コオーディネーショントレーニング」でした。今年度の私のトレーニングも3回目ともなり、児童・生徒らは、それぞれのトレーニングメニューの実施も慣れた様子で取り組んでいました。
上記の写真は、アイマスクにより視覚を制限することで、ランダムに渡されるさまざまな種類のボールの大きさや重さを、手に持った感覚だけで把握しながら、動作課題(的に当てる)を実施する様子。運動感覚(キネステーゼ)の鋭敏化をねらいとしています。


また、これは、マジックテープで結ばれたロープを1人は外れるように様々な方向転換等を行いながら動くのに対して、もう1人は外れないようにペアと距離を保つようにマークする動作課題。素早く動きへ反応することに、ボールをドリブルするというタスクを加えることで、反応という情報処理とともに、ボールコントロールスキルの向上もねらいとしています。

上記は、当日実施したトレーニングのほんの一部ですが、こうしたトレーニングの効果か、徐々に動きのバリエーションが増えてきたり、動作の精度が高まってきている様子を伺うことができました。今後さらに継続的に、トレーニングに関わらせていただくことになっているので、将来のアスリート育成において、どのような効果が出るのか期待したいと思います。





※追記
スポーツ健康科学部では、2012年度より、学部生を対象として、ACP(アドバンスト・コーチング実習プログラム)というプログラムが開設されています。本プログラムは、教養科目である「スポーツ方法実習」において、スポーツ健康科学部の学生が学部教育での学びを活かして、実習生として授業に参加し、教員の指導の補助を行うことで、指導力の涵養を促すことを主な目的としております。
このたび、スポーツ健康科学部事務室のご尽力のおかげで 立命館大学ホームページのNews & Topics にてACPの様子がアップロードされています。是非ともご覧ください。







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