2017.01.16

年明け “初実験”

昨日、一昨日は、センター入試でした。受験生のみなさん、ご苦労さまでした。非常に寒い天候でした。これからも入試が続きます。くれぐれも体調には注意してください。

先週、土曜日は、今年に入って、研究室の初実験でした。写真のように、スポーツパフォーマンス測定室で、ウエイトリフティングの実験を行いました。



この実験を行うきっかけになったのは、京都府で長年多くの優秀選手を育ててこられた先生からの相談からでした。ウエイトリフティングは、スナッチ、ならびにクリーン&ジャークの2種目の合計重量によって順位が決まります。自分の体重よりも重い重量を、頭上まで持ち上げます。瞬発的に力を発揮する最もパワーが必要な競技です。

単純な競技のように見えて、持ち上げ方、リフティングスタイル、テクニックは様々あります。先生からの相談は、どのようなあげ方が、高校生を指導する場合に有効か、またどのようなタイプ(体型・体格、筋力など)にどのようなテクニックが当てはまるのか、ということを一緒に研究して欲しい、というものでした。

この相談に基づいて実験計画、実施をスポーツ健康科学部・特任助教 佐藤隆彦先生が、全面的にサポートしてもらい、実験することになりました。もちろん、研究室のM1ならびに4月から研究科のM1になるM0の二人も手伝ってくれました。

実験の詳細な結果は、学会、論文にまとめていくことになります。当たり前ですが、世の中に、スポーツ健康科学研究者として貢献する大きな一つは、論文として知恵を残していくことになります。

20年前に、初めて英文誌に掲載されたのは、次のウエイトリフティングの研究でした。まさに、成人になる期間を経て、もう一度ウエイトリフティング実験ができたことを嬉しく思うとともに、発展してきたスポーツ健康科学の知恵の蓄積に基づいて解析していきたいと感じています。

T. Isaka,  J.Okada,  K.Funato
Kinematic Analysis of the Barbell During the Snatch Movement of Elite Asian Weight Lifters
Journal of applied biomechanics 12(4) · November 1996
DOI: 10.1123/jab.12.4.508

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


先週の金曜日の昼休みを利用して、BKCの新年懇親会が開催されました。吉田総長より、本学部4回生の梅原紗月さん(女子陸上競技部)と奥井悠子さん(ボート部)の2名が、2016年度の体育会活動にて収めた優秀な成績により表彰されました。二人の活動成果も素晴らしいものですが、二人が大勢の教職員の前で行った挨拶も素晴らしいものでした。学生アスリートのロールモデルとして、これからさらに発展してもらいたいと願っています。
【忠】