2017.03.16

河内川ダム建設現場でスマートウェア検証実験

先日、福井県三方上中郡若狭町の河内川ダム建設現場でスポーツ健康科学部で開発しているスマートウェア検証実験を行いました。



いつもは実験室という一定の実験用に整備された環境で実験を行うことが多いのですが、実用化を考えた場合、実験用に統制された環境だけではなく、実際の環境や生活場面で検証することも重要です。

実験室でも厳しい環境や状況を再現して実験を行っていますが、人工的な環境であったり、被験者の方にもあらかじめ指定の動作のみを行ってもらったりと、起こることがある程度予想できます。この方法では、データの解析や課題点の抽出がしやすい利点があります。開発当初は、この方法の方が効率的です。

一方で実際の環境では、被験者の方もどんな動作を行うのかも分かりませんし、天気、気温も統制できませんので、実験室の実験と比べて厳しい試験になることもあります。ただ、その結果は、これまでの見落としの発見や本当の意味で社会で役に立つか否かを判断する材料にもなります。

建設現場にも色々な方が働かれています。

現場で働かれている方、



オフィスワークが多い方


下着なので見た目には分かりませんが、様々な方に着ていただきました。


今回は、スマートウェアで計測された心電図などのバイタルデータをインターネットを介して、データを約50km離れた滋賀県草津市リアルタイムにサーバーに送ることで、いつでもどこでもユーザーの状態を確認できるシステムの開発も行い、スマートウェアや被験者の方の状態をダム建設から少し離れた建設事務所と立命館大学の両方で同時に遠隔で確認しました。

私も立命館大学から自分のスマホやオフィスのPCで確認していました。まだ、詳細の分析を行う必要がありますが、安定してスマートウェアも遠隔管理システムも安定した動作が確認できました。

まずは一安心。

このシステムがどのように役に立つのか。どんな応用が考えられるのか。

今後の展開にご期待ください。

naru