2017.05.13

心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心ゆるすな(沢庵禅師)

この連休中、多くのスポーツで大会があったと思います。近くの鴻ノ池陸上競技場(ならでんフィールド)で奈良県陸上競技選手権大会が開催(4、5日)され、本学の西田さん(400m)5位、下村さん(800m)3位、四方君(800m)1位、仲地君(800m)4位、牟田君(800m)5位、辻君(三段跳び)4位等々の活躍がありました。


試合前の適度な緊張感は必要でありますが、時には過緊張となり十分な力を発揮できず“あがり”といった言葉で、さもその原因になっているものへの省察を尽くしたかのように、便利な表現として用いられてきました。しかし、選手のパフォーマンスに及ぼす心理的な問題について研究が進むにつれ、これまでは“あがり”と言われていたものが、集中力、忍耐力、闘志、自信、決断力、執着心、予測能力などの心理的要因に分析され、“メンタル”の問題として、選手の精神状態を推し量るための手がかりとして用いられています。さらに、メンタルトレーニングとして対処法も体系化されてきております。また、ゴルフや野球で用いられているYipsといった言葉もあがりと同様、課題の遂行にあたって、過度の精神的・身体的緊張を生じ、精神的に不安定となり、そのために遂行行動が混乱したり、不能となるなど、行動の統合が失われた状態としても用いられたりしています。

 いずれも自意識過剰、主観的な思考傾向等が強い場合などが背景にありますが、写真のように、スタート時の研ぎ澄まされた感覚・集中時とは無縁かも知れません。(老ブロガー・ハル)