こんにちは、shinoです。
最近いい天気が続いていますが、今日はまた特別いい天気ですね。
どこかに出かけたくなるような天気ですが、残念ながら今日は授業が朝から詰まっていました。
今週は、スポ健に関係する教員や職員の交流を深める『あいコア会』が大津プリンスホテルでありました。
年数回しかありませんが、日ごろは業務の連絡のみで、なかなか会話ができなかったり、
普段はお世話になっているのにお目にかかれない人たちと、いろいろな話をすることができるいい機会です。
詳細は、ブログ用の写真を撮りまくっていた明日のHitomi先生にお任せするとします。
すごいきれいな景色と、おいしい食事を堪能しました。
このレストランの食事をプロデュースされた、わが学部のab先生と、レストランのシェフに感謝します。
ありがとうございました。
全く話は変わりますが、
私は、スポーツ医としていろいろな仕事をしています。
数年前から奈良県理学療法士協会のスポーツ勉強会で、年に1回、講義をさせてもらっています。
これまでは、専門である『足・足関節のスポーツ傷害』について話をしていました。
昨年は、この勉強会に、うちのゼミ生が、はるばる奈良まで聴講しに来てくれました。
先日、スポーツ勉強会を担当されている先生から依頼があり、今年も講義を行うことになりました。
今年の内容は『脳震盪(のうしんとう)』についての話となりました。
脳震盪(のうしんとう)は、昔のイメージだと、
ラガーマンがタックル後に脳震盪で倒れた後に、
やかんの水(魔法の水なんて呼ばれたことも)をかけたら、スクッと起き上がり、何事もなかったようにまたプレーする。
なんていうことを想像しがちですが、現在では、とんでもない話なんです。
続けて2回、脳震盪を受傷すると、セカンドインパクト症候群(second impact sybndrome)といって非常に危険な事態になる可能性があると言われています。
したがって、今のスポーツ現場では、脳震盪の発症をいかに早く見抜き、適切に対処するかが、選手の今後にとって非常に重要だと考えられています。
特に、私が主に携わっているラグビー競技では、日本ラグビー協会が、試合に関係するチームドクター、マッチドクター、トレーナーなどを対象に脳震盪や救急処置に関する多くの講習会が開かれています。
昨年より、ラグビートップリーグでは、脳震盪を含めた救急処置に対する資格を、定められた講習会に参加し、習得しないと、試合中にピッチ内に入り、処置を行うことができなくなりました。
2019年日本開催のラグビーワールドカップに向けて、メディカル部門も着々と準備に取り掛かっています。
まだ整備されていない競技もたくさんあるかと思いますが、どの競技でも脳震盪は起こる可能性があります。
奈良県理学療法士協会では、高校野球のサポートを毎年されているようで、その中で脳震盪の勉強が必要だと感じられたようです。
私がスポ健で行っている基礎スポーツ医学II(外科系)の授業でも、『脳震盪』の話は少ししますが、競技に携わる人は、みなさん是非とも勉強して、適切に対処して欲しいと思います。