2017.05.20

運動と気分について

適度な運動を行った後は、気分が爽快になり、意欲が湧いてくることを経験したことのある人も多いのではないでしょうか。ウォーキング、ジョギングなどの運動やゴルフやテニスなどのスポーツで一汗かいた後の爽やかでくつろいだ気分に浸れることを楽しみに、運動やスポーツを継続している人も多いことでしょう。また、締め切りも迫っており頑張らなければといった緊張と不安の入り交じったような場合に取りかかる前の一種のルーティンとして、あるいは不愉快でイライラして考えがなかなかまとまらない場合などに、運動をすることによって爽やかな気分になって、次々とアイディアが湧いてきたといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 下図は、受講生を対象にわずか15分程度の風船バレーやリレーを行う前と後の気分の変化を調べた結果です。


イライラした感情、不機嫌などを示すAH(怒り-敵意)、考えがまとまらない、混乱しているなどを示すCB(混乱-当惑)、悲しい、孤独で寂しいなどを示すDD(抑うつ-落ち込み)、疲れきって元気がない、だるいなどを示すFI(疲労-無気力)、気が張り詰めている、落ち着かないあれこれ心配を示すTA(緊張-不安)、などのネガティブな不快感情は減少したことを示しています。一方、活気が湧いてくる、生き生きとと積極的な気分を示すVA(活気-活力)、他者に対して肯定的な感情を抱くなどを示すF(友好)などのポジティブな快感情の増加が見られました。わずか15分程度で運動でも、感情面に対してこれだけの肯定的な結果が得られたことに受講生も驚いていました。(老ブロガー・ハル)