2017.06.08

CadaverTraining

こんにちは、shinoです。

今週水曜日から梅雨入りしましたね。
しばらくうっとおしい天気が続くかも知れませんが、元気を出していきましょう。



先週、私はシンガポールに行ってきました。

何をするために行ってきたかというと、CadaverTraining(キャダバートレーニング)に参加するためでした。

CadaverTraining(キャダバートレーニング)って何だ??、何のトレーニングだ??って、思われるかもしれませんね。

Cadaverとは、一言でいえば、御遺体のことです。
つまり、提供していただいた御遺体を解剖しながら勉強することを、CadaverTraining(キャダバートレーニング)と言います。

なぜ、シンガポールまで行って解剖の勉強をするのかというと、
ホルマリンでの固定(防腐処理)をされていないcadaverを、勉強のために解剖することは、日本ではかなり難しいからです。

日本の大学の医学部などで解剖の授業はもちろんありますが、
その時に使用するcadaverは、全てホルマリンでの固定(防腐処理)が行われた後のものです。
もちろん、ホルマリン固定後のcadaverでも十分勉強することはできますが、
やはり、実際の身体とは、質感(硬さや柔らかさなどの触感)が全く異なります。
つまり、どれだけたくさんホルマリン固定後のcadaverで勉強しても、
ホルマリン固定がされていないcadaverで勉強することとは、得られるものがまた違います。

日本ではホルマリン固定がされていないcadaverを使って、解剖しながら勉強できる場所(大学)は、
現在のところ限られており、そのような勉強会に参加すること自体なかなか難しいです。

したがって、ホルマリン固定がされていないcadaverを解剖しながら勉強しようと思ったら、
海外に行かないといけません。

ということで、臨床と解剖の勉強をするために、シンガポールへ行ってきました。


2日間でしたが、朝から夕方まで昼ご飯を食べる以外は休憩もなく、非常にタイトなスケジュールでしたが、その分、みっちり勉強することができました。

これまでの知識の確認だけでなく、新しいことを教えてもらうことができ、
内容の濃い、大変有意義なセミナーでした。

実際の状況が分かる写真などを載せた方が、皆さんにはよく伝わるとは思うのですが、
いろいろな制約もありますし、
なんせ、CadaverTrainingなので、その写真もあまり気分のいいものではない写真になる可能性があるかと思いますので載せることができません・・・すいません。


どの分野でも同じだと思いますけど、
これまで学んできた知識や技術は、常に更新され、新しい情報が入ってきます。

つまり、いつ、どういう立場になっても、日々情報を取り入れ、
自分に活かせるように、バージョンアップしていかないといけません。


我々も、学生の皆さんと同じです。
一緒に頑張って勉強していきましょう。