2017.07.22

国際スポーツ心理学会に参加して

  10日から14日の期間、Sevilla(Spain)で4年に1回の第14回国際スポーツ心理学会International Society of Sport Psychology;ISSP大会が開催され、院生の日比君、林さんと3人で参加してきました。皆それぞれに予定があり、バラバラの旅程でしたが、セビリアに到着し、会場のセビリア大学で、発表を終え、無事帰国することができました。日本からは40名くらいの参加があったように思われます。当地では、かつての教え子の留学生と十数年ぶりに再会でき、旧交を温めることができました。トラブルに遭ったのは小生だけで、セビリアを出てから32時間も要した帰国でした、日比君は航空会社の都合でエコノミーからビジネス・クラス席へ高待遇だったとか。日頃の行いのせい?でしょうか。当地は42℃から45℃で暑いのですが乾燥しており湿気のある日本とは違い、活動のしやすさを感じました。ただ、朝7時はまだ暗く、カフェー(軽食)の開店は9時過ぎ、ランチは14時頃、夕食のレストランは21時からと生活時間の違いには戸惑いました。
 


写真は、日比君のポスター発表で質問に熱心に応えている様子です。修士論文につながる研究で、The psychological factors of sports injury prevention. スポーツ傷害発生と関連する心理的要因について、集中力、セルフコントロール、無気力、抑鬱性を見出したこと、さらに、勝利指向性と攻撃性の二つの要因に受傷群と非受傷群に有意な差が見出されたことを報告しました。キーノート・レクチャーとも関連のあった研究でもあり、研究結果だけでなく検証しようとしているモデルについても関心を集め、特に発表終了間際には多くの質問者がおり、終了時間をオーバーし片付けが大きく遅れてしまいました。ある質問者からは「D論に匹敵する」ような内容とのコメントまでもらいました。初の国際学会でのデビューで随分自信がついた様子が見られ、今後の活躍が期待されます。