2017.10.22

Standing Desk

デンマークでは、デスクワークが必須となるオフィスではスタンディングデスクを提供することが法律で定められているそうです。
自転車での通勤・通学を推し進めるなど、デンマークは国民の日常生活での活動量を増やす取り組みが活発です。

僕が研究所で借りている机も見た目は普通のデスクですが、電動式で自由に机の高さを調節することができる優れものです。
我々は日常生活で12時間ほど座位の状態を続けていますので、そこに睡眠時間も加わると24時間のうち、19時間程はじっとしていることになります。

スタンディングデスクはこういった座位の状態を少しでも少なくするために、立位で仕事ができるように開発されたものです。

スタンディングデスクが長期的に健康維持・増進に繋がるかどうかについては様々な研究結果が報告されており、未だ議論が続いているようです。しかし、少なくともじっと座ったままの不活動は健康にマイナスの影響しか与えませんので、個人的にはスタンディングデスクは有用だと思います。

ただ、最も難しいのは、それを実際にどうやって使ってもらうか、でしょうか。
研究所内で観察すると、座っている状態と比較して、立位の状態で仕事をしている人を見かける頻度は圧倒的に少なかったです。

デンマーク人に尋ねても、皆ほとんど使ってないね、というコメントでした。
僕自身もここに来てから使っている頻度は?と聞かれると。。。毎日は使ってない、というのが答えです。かなり意識しないと、座ったままで作業を続けてしまいがちです。


運動は健康に良いことは皆知っていても、実際にそれに取り組む人が少ないのと同じで、立位の状態を促すような何かしらのリマインドが必要だな、と思いました。

スタンディングデスクを使ってみた運動効果への個人的な感想ですが、立位の状態で仕事をするのは意外にエネルギーを消費するようです。
このブログも立ったまま書いてますが、30分くらい経つと体が徐々に火照ってくるのが分かります。ずっと立った状態でデスクワークをするのはつらいですね。

日本にもこういった制度が取り入れられたら面白いな、と思いました。
(スタンディングデスク、日本で購入するとかなり高価ですが。。)

Satoshi