2018.01.21

森の幼稚園(その2)

前回から引き続き、息子が通っていたデンマークの幼稚園についてご紹介したいと思います。デンマークの郊外にある森の幼稚園(Institutionen Stockholmsgave Centrum)は朝コペンハーゲン市内で園児をバスで迎えた後、9時から15時ぐらいまでが保育時間になります。
幼稚園はその名の通り大自然の中に施設があります。教室棟の中にも一定の遊具や教材は置いてありますが、子供たちは多くの時間を外で自然と共に学びます。園内には動物が飼育されていたり、様々な農作物が育てられておりそれらを栽培し収穫・食することもカリキュラムの1つとなっています。

午前と午後にスナックが提供され、昼にはランチも出ます。お昼ご飯はオープンサンドイッチやスープなどでシンプルです。
スナックは基本的にリンゴ、にんじん、きゅうり、オレンジや、バター塗ったライ麦パンなど提供されていました。

クラス構成としては縦割り保育で3〜6歳までが、一クラス20人がまとまって教育されています。1クラスにに対して先生が3人配置されているのもその特徴です。




日本の幼稚園のように、制服等は一切ありませんが、唯一用意しなくてはいけないのが雨ガッパと長靴です(雨の日でも外で遊べるように)。基本的には屋外で遊ぶ時間がとても長いのが特徴ですが、集団で学ばせることもあれば、個人が好きなことを自由に取り組む教育方法もコンセプトのようです。木を切って工作したり、動物達と触れ合ったり、昆虫を発見したりと様々なことができます。

個人的に面白いと思ったのはこの幼稚園には男性の保育士が大勢いたことです。息子のクラスの3人の担任のうち2人が男性でした。

またこの幼稚園では、スマホのアプリをつうじて幼稚園での活動・学びを画像とテキストで見ることができます。日報のような形で園児の活動を垣間見ることができるシステムです。もちろん、個別にIDとパスワードが配布されているので、園児の保護者しか閲覧することができません。

この幼稚園には安心して子どもを預けることができる、という評価にも頷ける気がしました。

satoshi